今月25~27日、釜山(プサン)で開かれる韓・ASEAN特別首脳会議と第1回韓・メコン首脳会議を控え、これを記念するための様々な事前行事が行われる。
釜山市は10日午後1時30分から釜山影島区国立海洋博物館前で、「2019韓・ASEAN特別首脳会議の歓迎行事」を開くと、8日に発表した。「韓+ASEAN、一つの海一つの空」というテーマで開かれる同行事の目的は、半月後に迫った韓・ASEAN特別首脳会議の関心を引き出すためだ。
行事はフラッシュモブやバンド行進、海軍儀仗隊と軍楽隊の演奏で始まる。外交部が制作した韓・ASEAN広報映像を上映し、オ・ゴドン釜山市長が歓迎の辞を述べる。さらに、空軍707特殊任務団員12人がパラシュートで空中から飛び降り、海軍の独島艦に着地すると共に、太極旗(韓国の国旗)やASEAN10カ国の国旗、ASEAN旗など12棹を付着する。海軍軍楽隊が同日初めて公開するASEANソング「サイド・バイ・サイド」(キム・ヒョンソク作曲)を演奏し、空軍特殊飛行チーム「ブラック・イーグルス」がエアショーを行う。
海軍作戦司令部は9日午後1~5時と10日午前9時~午後1時、国立海洋博物館の隣のクルーズ・ターミナル近くにイージス艦の「西エ柳成龍(ユ・ソンリョン)艦」を停泊させ、市民に公開する。10日午前9時~午後3時30分、同じ場所でフェイスペインティングやはがきを活用したカリカチュアなどの行事が開かれると共に、韓・ASEAN首脳会議の広報館も運営される。
10日午後4時には、釜山海雲台区(ヘウンデグ)のASEAN文化院前で、オ・ゴドン釜山市長やカン・ギョンファ外交部長官、駐韓ASEAN10カ国の大使が出席する中、「ASEAN路」の名誉道路指定除幕式が開かれる。名誉道路は、海雲台文化会館の交差点からASEAN文化院前の佐洞地下車道交差点までの1キロメートル区間だ。
15~27日、釜山市釜山鎮区田浦洞(ジョンポドン)のノリマルにはASEAN10カ国の食べ物を味わうことができる韓・ASEANフードストリートが造成される。15日午後7時には、釜山海雲台区の映画の殿堂でASAEN映画週間釜山記念式が行われ、来月13日まで、ソウルや釜山、済州(チェジュ)、光州(クァンジュ)では、ASEANの人気映画10本を見ることができる。
25日午後1~6時、釜山海雲台区のベクスコオーディトリアムでは、韓・ASEAN特別ファッションショーが行われる。同日午後7時30分、釜山文化会館では、釜山市立国楽管弦楽団が韓国国楽の祝賀公演を行う予定だ。25~27日、ベクスコ第1展示場1階には、3Dプリンターを活用して韓・ASEAN関連デザイン記念品を製作して体験する子供ICTロボット体験館が設けられる。
韓・ASEAN特別首脳会議には韓国と東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国の首脳が出席する。韓国とASEANは1989年に対話関係を樹立し、20周年の2009年には済州で特別首脳会議が初めて開かれた。さらに、25周年の2014年には釜山で第2回首脳会議が開かれた。25~26日に釜山で再び開かれる首脳会議は30周年を記念して行われるものだ。さらに、27日には、メコン川周辺地域のカンボジアやラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの5カ国の首脳と文在寅(ムン・ジェイン)大統領が出席する第1回韓・メコン首脳会議も開かれる。韓・メコン会議にはこれまで外相が集まってきたが、今回初めて各国首脳が出席する。
釜山市は2019韓・ASEAN特別首脳会議の開催地誘致に乗り出し、2014年に続いて2回目の誘致に成功した。釜山市は、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の出席を希望している。釜山市は25~27日の韓・ASEAN特別首脳会議と韓・メコン首脳会議が釜山で開かれれば、496億ウォン(約46億円)の生産誘発効果と235億ウォンの付加価値の誘発、約700人の就労・雇用誘発効果が生まれると明らかにした。オ・ゴドン釜山市長は、「今回の会議は北東アジアの海洋首都、釜山の国際的な地位を高める機会だ。釜山経済がASEAN全域と手を携えることになるだろう」と期待を示した。