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‘第2ロッテワールド’ 態度変えた国防部 ‘答弁に苦心’

原文入力:2009-01-12午後11:11:02
国防委で与野党共に国防長官など集中追及
“安全大丈夫か” “大企業特恵” 叱責相次ぐ

ソン・ヨンチョル記者カン・ジェフン記者

←イ・サンヒ国防部長官(右側)とイ・ケフン空軍参謀総長が12日午前、国会国防委で第2ロッテワールド建設と関連したソウル空港滑走路変更問題に対する議員らの質問に答えている。 カン・ジェフン選任記者 khan@hani.co.kr

“世界的にビルを作ろうとして飛行場滑走路を変えた事例があるか?”
“…”
“飛行場のそばに超高層建物ができることに対して、後輩操縦士たちも皆賛成するか?”
 “皆がそうかは分からない。”

国防委員たちの追及は与野党違いがなかった。国防長官と空軍参謀総長は原則論と沈黙で苦しい返事に代えた。
12日に開かれた国会国防委員会全体会議では、ソウル飛行場から5km余りのところに建てられる高さ555mの第2ロッテワールド新築と関連した軍の突然な態度変化が俎上に上げられた。

ユ・スンミン ハンナラ党議員は「空軍は当初、第2ロッテワールドを(空軍飛行に支障を与えない) 203m以下で作るならば許すという主張で去る15年間一貫してきたが突然この案をあきらめた。その理由は何か」と尋ねた。アン・キュバク民主党議員も「政権が変わった後、軍がずっと反対してきた第2ロッテワールド新築を一刀のもとに許した理由は何か」と追及した。

これに対しイ・サンヒ国防長官は「ロッテ側が滑走路変更費用を負担するとし、また方案を考慮したこと」としながら「ロッテ側が費用を負担し(滑走路方向変更など)空軍要求事項などができるならば安全性などに問題はないと見る」と話した。しかしイ長官は「滑走路方向を3度程度変えれば、安保や飛行安全に支障がないと100%確信することができるか」というユ・スンミン議員の問いに「そうだ。 確信する」と答えた反面、イ・ケフン空軍参謀総長は「航空機とロッテワールドなどに2~3重の安全装置を追加で補完すれば良い」と話して差異点を表わした。参加政府時期に国防長官を務めたキム・ジャンス ハンナラ党議員は「戦時と平時に空港利用に支障を受けるが、経済と雇用効果を考慮して軍が次善を選択したと率直に発表すれば反って簡単に納得できる」と入れ知恵を授けたりもした。

安保と飛行安全に対する追及も続いた。ソ・ジョンピョ民主党議員は「第2ロッテワールド許容は安保にあって‘土崩瓦解(土が崩れて瓦がこわれるという意)'で、軍は常に戦時に備えなければならない」と話した。ユ・スンミン議員も「超高層建物が建っても戦時に飛行機が10秒間隔で離陸する緊急発進で魔法使いのようにうまく飛ぶことができるか」と問い詰めた。これに対しイ長官は「滑走路方向を変えれば戦・平時任務遂行に支障がないと考える」と答えた。

大企業特恵という批判もあふれた。「相手がロッテだから許可するのではないかという誤解を受ける。」(キム・ムソン ハンナラ党議員)「軍部隊周辺の民間人への騒音被害は解決しないのにロッテのような財閥にはなぜ弱気なのか?」(イ・ジンサム自由先進党議員)という追及が続いた。これについてイ長官は「相手がロッテでも一般国民でも同じ基準で検討する」と原則的な返事をした。一方、国防部は「他の地域でも軍事地域周辺に高層建物許可要請があったらどうするか」というキム・ジャンス議員の問いに「まず安全や作戦運用問題を考慮するべきだが国民の財産権活用を侵害できない」として許容する方針を明らかにした。

与野党議員らの問題提起が続く中でキム・ハクソン国防委員長は会議を終わらせ第2ロッテワールド建築承認と関連した公聴会開催可否を案件として上げ全員賛成で公聴会を開く事に決めた。公聴会では第2ロッテワールド新築にともなう飛行安全および作戦運営上の問題点などが集中的に扱われる予定だ。

ソン・ヨンチョル記者 sychee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/332863.html

原文:  訳J.S