華城(ファソン)連続殺人事件の有力な容疑者L氏(56)が、華城事件以外にも5件の殺人を犯した事実を打ち明けた。さらに30件あまりの性犯罪も認めた。1994年1月に忠清北道清州(チョンジュ)で妻の妹を性的暴行のうえ殺害したことまで合わせると、7年4カ月間で計15人の女性を殺害したことになる。
京畿南部地方警察庁の華城連続殺人事件捜査本部は「L容疑者が1986年の除隊後、1994年1月に妻の妹に性的暴行を加えて殺害するまで、華城連続殺人事件9件はもちろん、他の5件の殺人と合わせ、計14件の殺人を自白した」と明らかにした。警察はまた、「L容疑者は自分が犯した犯罪が『(義妹の性的暴行・殺害を除いて)殺人14件、強姦と強姦未遂30件あまり』と述べている」とし、「自白の信ぴょう性や客観性、任意性などを確認するため、当時の捜査記録と証拠物件を精密に分析している」と説明した。
ただし警察は、L容疑者が追加で自供した5件の殺人犯行日時と場所は「捜査中」との理由で明らかにしていない。5件の殺人事件は華城一帯で3件、清州で2件という。
警察はこの日、華城連続殺人の4件目の事件の証拠物からもL容疑者のDNAが検出されたと付け加えた。これは1986年12月14日夜11時ごろ、当時の華城郡正南面(チョンナムミョン)の農水路で、Lさん(当時23歳)がストッキングで縛られた状態で殺害されていた事件だ。これにより華城連続殺人事件のうち、L容疑者のDNAが検出された事件は5、7、9件目の事件を含めて計4件に増えた。
華城連続殺人事件は、1986年9月から1991年4月まで計10件が発生しており、このうち8番目の事件は模倣犯罪であることが明らかになり犯人が検挙された。L容疑者は1994年1月に忠清北道清州で義妹を性的暴行して殺害した疑いで拘束起訴され、現在、釜山(プサン)刑務所において無期刑で25年服役中だ。