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日本憲兵に腕を切られても抵抗した“朝鮮の血女”尹亨淑

登録:2019-09-29 13:08 修正:2019-09-30 10:14
麗水市・麗水地域独立運動家遺族会が27日、麗水で開催 
「義血之士 尹亨淑を記憶する」をテーマに追悼祭を開く 
故人の殉国69周年にあたりその生涯と闘争についての初の学術大会
1919年3月、万歳行列を先導した主人公で“朝鮮の血女”と呼ばれた尹亨淑烈士(1900~50)と追悼碑//ハンギョレ新聞社

 1919年3月、光州スピア女学校2年生の尹亨淑(ユン・ヒョンスク)は、教師のパク・エスンたちと独立宣誓を事前に印刷するなどデモの準備を終えた。そして3月10日午後3時30分、街頭に出た。尹烈士たちは数百人のデモ参加者とともに、光州川辺に沿って市場に向かった。日本憲兵は、太極旗を持ちデモ隊の先頭に立っていた尹烈士の左腕を軍刀で切り落とした。尹烈士は血を流しながらも立ち上がり、太極旗を拾い上げ大韓独立万歳を叫んだ。

 尹烈士の超人的な抗拒を見守った市民らは、悲憤慷慨してさらに激しくデモを続けた。尹烈士は、軍刀で左腕を切られ右目に重症を負った状態で逮捕された。保安法違反で懲役4カ月の刑を宣告された尹烈士は、数年間、軍病院と推定される所に幽閉された。尹烈士はこのデモ以後、“朝鮮の血女”という別名を得た。

 “南道の柳寛順(ユ・グァンスン)”と呼ばれる尹亨淑烈士(1900~1950)の闘争と生涯にスポットを当てる学術大会が初めて開かれる。全羅南道麗水(ヨス)出身の尹烈士の墓所移転などの追悼行事は開かれたことはあるが、故人の抗日闘争を称えるための学術大会が開かれるのは今回が初めてだ。

「義血之士 尹亨淑を記憶する」というテーマの学術大会が27日午後2時、全羅南道麗水市役所の麗水文化ホールで開かれる//ハンギョレ新聞社

 「義血之士 尹亨淑を記憶する」というテーマの学術大会が27日午後2時、全羅南道麗水市役所の麗水文化ホールで開かれる。今回のイベントは、麗水市が主催し、「麗水地域独立運動家遺族会」が主管する。ハン・ギュム光州大学教授が「抗日愛国烈士 尹亨淑の関連資料検討および生涯と活動についての再照明」をテーマに発表する。キム・ホウク光神大学教授は、「日帝強制占領期の湖南キリスト教の宣教と尹亨淑の抗日運動」について話す。3・1運動100周年を迎えて開かれる学術大会では、クォン・オボン麗水市長が開会の辞を述べ、ソ・ワンソク麗水市議会議長が祝辞を送る。尹烈士の母校である光州スピア女子高校のコ・セヨン校長とキム・ユジョン総同窓会長が詩の朗唱を行う。「義血之士 尹亨淑の生涯」を扱った映像も上映される。

 今年で殉国69周年を迎える故人の生涯と闘争を称える追悼祭も開かれる。追悼祭はこの日午後5時、麗水市華陽面(ファヤンミョン)昌武里(チャンムリ)にある尹烈士の墓所にて、ユン・ビョンヨン牧師の執礼で進行される。昌武里が故郷である尹烈士は、順天(スンチョン)梅山(メサン)の聖書学院を修了した後、1918年光州スピア女学校に入学した。獄中生活の苦しみを体験し障害者となった体で抗日闘争と識字運動を続けた尹烈士は、伝道師として宣教活動を行い、1950年9月28日に人民軍に捕まり虐殺された。政府は2004年、尹烈士に建国褒章を追叙した。

チョン・デハ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/area/honam/911184.html韓国語原文入力:2019-09-27 20:48
訳M.S

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