報勲処が今年100周年をむかえた「3・1運動」をユネスコの「世界の記憶」に搭載するための事業を推進する。3・1運動を世界の記憶とするために、政府が直接乗り出したのは今回が初めてだ。
国家報勲処(処長ピ・ウジン)は14日、3・1運動と大韓民国臨時政府樹立100周年をむかえ「我が民族の誇らしい独立運動史である3・1運動を広く知らしめ保存するため、ユネスコの『世界の記憶』登載を関係部署の協議を通して推進する」と明らかにした。2017年12月、3・1運動をユネスコの「世界の記憶」に登載するための記念財団が作られた。これまでは民間団体を中心に登載が推進されたが、今年からは報勲処が市民社会とともに一次的に文化財庁に登載を申請する。その後は文化財庁が来年のユネスコ「世界の記憶」に3・1運動を上げてほしいと公式要請する過程を踏む。
この他にも報勲処は今年、記憶と継承▽礼遇と感謝▽参加と統合の3分野で26の主要事業を推進する方針だ。ひとまず「烈士の崇高な意志を記憶し継承」するために、独立運動関連施設を復元・整備する予定だ。「記憶と継承」分野では、3・1運動のユネスコ「世界の記憶」登載事業の他に、孝昌(ヒョチャン)公園と独立の丘を歴史的聖地とするための委託研究を実施する事業を推進する。国立大韓民国臨時政府記念館を建設し、中国の重慶にある韓国光復軍総司令部建物の原形を復元する事業も推進される。
その他に、ロシア地域での代表的独立活動家である崔在亨(チェ・ジェヒョン)先生のウスリースクの生家復元▽米国の徐載弼(ソ・ジェピル)記念館展示物交替と記念館の再補修▽2・8独立宣言記念館展示施設の改善▽女性と義兵、学生の独立運動活躍像に改めてスポットを当て褒賞の大幅拡大▽独立運動人名辞典編纂▽外国人独立活動家の宣揚事業▽日帝強制占領期間の受刑記録全数調査および研究活用方案摸索▽南北共同の安重根(アン・ジュングン)義士遺骨発掘などが推進される。
「礼遇と感謝」分野では、国外で埋葬された独立有功者の遺骨奉還衛戍を毎年2位から5位に拡大▽国外居住の独立有功者子孫招請規模(240人余り)および招請国家(カザフスタン、メキシコ、キューバなど)拡大▽「今月の独立活動家」対国民広報強化▽国家有功者対象心理リハビリサービス▽墓地の確認ができていない独立有功者の子孫の遺伝子試料確保事業▽朝鮮戦争参戦など未登録国家有功者発掘▽国連参戦勇士に対する追慕と感謝事業▽国家有功者家庭に表札をつける事業が推進される。
「参加と統合」分野では、4月11日大韓民国臨時政府樹立100周年記念式▽2・8独立宣言100周年記念式の日本現地開催▽米国フィラデルフィアの現地で「第1回韓人会議」再現▽13カ国に政府代表団派遣、および40余りの国外独立記念行事支援▽3月1日~4月11日に全国で「独立のたいまつ」リレー▽臨時政府史跡を探訪する「未来希望巡礼団」運営事業が含まれた。