17日、京畿道坡州(パジュ)にてアフリカ豚コレラ(ASF)の発生が公式に確認され、発病の原因と感染経路に関する多くの推定が出ているが、依然として正確な原因と経路は確認されていない。最長の潜伏期間である今後3週間、全国のすべての豚農家で警戒を怠ってはならないとの指摘が出ている。
農林畜産食品部のこの日の発表によると、該当農家は母豚から子豚を得る繁殖農家で、各分娩舎が分離された比較的設備が整った所だ。窓がなく密閉されている上、豚コレラの主要な感染経路である残飯を飼料として使ってもいなかった。豚コレラを感染させると知られている野生イノシシの侵入を防止するための垣根も張られている。農場を管理する農場主など5人は、今年に入り国外旅行に行ったことはない。このため、農場内部で感染経路を確認するのが容易でない状況だ。最近の秋夕(中秋節)連休時に農場を訪問した知り合いから移ったり、5月にアフリカ豚コレラが発生した北朝鮮から伝染した可能性も提起されている。
アフリカ豚コレラは、基本的には「接触」により感染するが、病原菌に汚染した唾や尿、排泄物が豚の口や鼻の穴を通じて入ったり、前足で土を掘る動作をする時にも感染することがある。
国内のあるアフリカ豚コレラの専門家は、「坡州の農家が最初に発病した農家ではないかも知れない」として「アフリカ豚コレラが発生した外国に行っていた人と農場の管理人が外部で接触した可能性など、すべての可能性を念頭に置いて最長の潜伏期間である21日間、全国すべての豚農家に対する警戒を怠ってはならない」と話した。