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‘インフル不信’寂寞たる日常

原文入力:2009-11-02午前08:22:52
くしゃみに冷たい眼差し殺到…家族がかかっても出勤阻む

イ・ギョンミ記者

‘新型インフル’の流行で対人関係が‘索莫’としている。外出や集いを自制する人が増え、公共の場所で誰かが咳でもしようものなら互いに顔色をうかがう‘微妙な’雰囲気が感知される。

この頃は一線の小・中・高校の休校側に世論の関心が集中しているが、企業体など仕事場でも緊張感が高まっている。一部の会社では職員中に新型インフル患者がでればチーム全体が休むようにしたり、本人が完全でも家族の内ひとりがかかれば会社に出てくることもできなくしている。

特に会社でくしゃみをすればわけもなく決まりが悪い。会社員ユン・ヘジ(25・ソウル,九老区,開峰洞)氏は「エレベーター内で咳が出そうだったが余計な誤解を生むかと思いじっと我慢したことがある」と話した。イ・ギルジェ(42・京畿 議政府市)氏は「誰かが咳でもしようものなら同僚たちが冗談口調で‘近くにくるな’と言う」と話した。

出退勤時間のバス・地下鉄の中とか公共場所ではより一層鋭敏になる。会社員キム・某(29・ソウル,冠岳区,奉天洞)氏は「複雑な地下鉄内で向かい合って立っている人が口を開けていると、心の中で‘頼むから口をちょっと閉じて…’という気がするほど気になる」と不安感を吐露した。大学生イ・ヨンナク(23)氏は「以前はネット・カフェにたびたび行ったが、そこにも中高生がたくさん集まるので気になり、この頃はただ自宅でコンピュータをする」と言った。

酒の席で杯を回すことが珍しくなって既に久しく、完全に外出をあきらめ全てのことを家の中で解決しようとするケースもある。会社員イ・某(32・慶南昌原)氏は最近、職場同僚との集いを自身の家で行った。イ氏は「外でビクビクしながら酒を飲むよりは、いっそ家で気楽に飲むのが良いと思った」として「同僚たちには家に入るやいなや手足を洗ってもらった」と話した。

人々の外出活動がますます萎縮し公演や旅行業界など文化・余暇産業側が受ける打撃も侮れない。酒場・ビデオ店など一般自営業者も「新型インフルのためにお客さんが減っている」と泣き顔だ。パク・ミンヒ B公演企画会社代表は「新型インフルために公演予約を取り消す事例がぐんぐん増加している」として「文化・余暇分野は人々の心理的要素に影響を大きく受けるが、年末シーズンを控えて皆危機意識を感じている」と話した。

イ・ギョンミ記者kmlee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/health/385318.html 訳J.S