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‘4大河川’が奪い去る20年の沃土…秋の野原には怒りのため息

原文入力:2009-10-28午後10:01:18
[現場] 4大河川事業‘直撃弾’八堂有機農の村
有機農地 80% 収容し自転車道路・生態公園 造成
農民たち 生活基盤失わせ…測量作業 随所で衝突

パク・ギョンマン記者

←28日京畿 南揚州市,鳥安面松村里で警察の保護の下で4大河川事業のための地形測量が強行されるや、ここの河川敷地(水辺)で有機農作業をしてきた農民たちが強く抗議している。 南揚州/連合ニュース

「世界有機農大会を誘致しておきながら有機農地をなくす政府が世界のどこにありますか?」(八堂生命と暮らしパン・チュンベ事務局長)

普通、秋の終わりになれば豊穣と寛容のあふれる所が農村だ。しかし28日午前、京畿道,南揚州市,鳥安面,八堂湖有機農団地で会った農民たちにはこういう余裕が見られなかった。イ・ミョンバク政府の‘4大河川事業’で八堂湖有機農民らが生活の基盤を失うことになったためだ。

この日こちらでは農民らの反対にも関わらず4大河川事業のための国土海洋部の土地測量が実施された。農民たちが土地測量を止めさせようとするや、国土部関係者たちは警察7個中隊(900人余り)を呼び農民を取り囲んだまま測量を強行した。これに先立ち去る26日にも地元の農民100人余りは土地測量をしに来た人々を遮った。この日も5個中隊の警察が投入され、結局20人余りの農民が警察に連行され調査を受けた。

農民らがこのように4大河川事業に激しく反対するのは農地のためだ。政府は4大河川事業計画を発表し八堂湖河川敷地(水辺)を漢江整備事業対象に含ませた。洪水を防止し水質を改善するために水辺の農地をなくし堤防を築き、自転車道路と公園などを作るということだ。この工事は来月16日に着工される。これに伴いこちらで占用許可を受け数十年間にわたり農作業をしてきた農民たちは一日で自分たちの農地から追い出されることになった。南揚州市,鳥安面,鎮中里と松村里,楊平郡,両水里近隣の農民たちが一番最初に自分たちの農地を離れなければならない。

92余万㎡の水辺で年間100tの有機農産物を生産し首都圏35万世帯に供給している鳥安面‘八堂生命と暮らし’営農組合96世帯農民たちは汗を流して耕した農地の80%にあたる74余万㎡が4大河川再生事業で消えることになったと話した。彼らは水辺の他の農地でも水質保全を理由に耕作禁止措置が下されると憂慮している。

八堂生命と暮らしパン・チュンベ事務局長は「有機農産物は長期保管が難しく需要・供給を合わせなければならないが、八堂地域は長い間の努力の末にこういうシステムを作ったし、生態環境共同体として発展してきた」として「政府の4大河川計画のとおり農地をなくせば生産基盤の80%が崩壊しようやく形成された親環境陶農共同体も瓦解してしまうだろう」と話した。

両水里に生まれ代々農作業をしているイ・ギョンスン(48)氏は「八堂湖の水質がこれ程度に維持されているのは、農民たちが親環境有機農作業をして着実に努めた結果」として「事業初期には政府が有機農作業を支援し今になって親環境農業人を追い出そうとするとは、こんなやり方がどこにあるか」と憤慨した。

一方、これら農民と環境団体などで構成された八堂上水源共同対策委員会は28日午前、南揚州・楊坪警察署にキム・ミョングク ソウル地方国土管理庁長と土地測量業者2ヶ所を‘公益事業のための土地等の取得および補償に関する法律’違反疑惑で告訴した。対策委は4大河川事業が強行されれば2011年に八堂一帯で開かれる世界有機農大会阻止運動も行う方針だ。
1975年八堂湖一帯が上水源保護区域に指定された後、1980年代後半からこの地域農民らは生計を維持し上水源水質を保護する方案として親環境農業を始め、20余年間にわたり有機農共同体として発展してきた。 南揚州/パク・ギョンマン記者mania@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/384514.html 訳J.S