「日本は謝罪どころか貿易紛争を起こしています」
「日本は未だに(過去の)過ちを認めないばかりか我が国に経済報復を行う居直りを見せています」
雨がしとしと降る7日正午、ソウル市鍾路区(チョンノグ)の旧日本大使館前。10人余りの中高生が舞台の上から自由発言で落ち着いて日本政府に対し批判した。日本軍性奴隷制問題解決のための第1399回定期水曜集会の現場だ。2日に安倍政権が韓国をホワイト国(輸出管理優遇措置対象国、8月2日より「グループA」に名称変更)から排除することを決めた以後、初めて開かれたこの日の水曜集会では、日本軍性奴隷制被害に対する糾弾と共に、安倍政権の経済報復措置に対する批判発言が相次いだ。この日の集会に参加した500人余り(主催側推算)は、雨具を着て傘を持ち「日本軍性奴隷制度の真相を糾明し、被害者に公式謝罪せよ」と叫んだ。青少年平和ナビ(蝶々)と歴史合唱団の文化公演も行われた。
辛い歴史を繰り返さないために外交官になりたいという中学生パク・スビンさんは、自由発言台に立ち「いつまで日本の厚かましい行動に関連したニュースに接しなければならないのか」として「ホワイト国から排除する暇に、少女像の撤去をしながらブツブツ言っている間に、どのように被害者たちに謝罪すべきか、よく考えよ」と指摘した。春川高校生連合サークル「ナルゲジッ(羽ばたき)」のチェ・ガウン会長は「日本は謝罪どころか貿易紛争を起こしていて、あきれるほど滑稽だ」とし、「小さく始まった日本製品不買運動が今影響を及ぼしているように、水曜集会の羽ばたきもいつかは日本に大きな影響を及ぼすと信じる」と話した。仁川富光高校政治外交サークル「バンク」のイム・ヒョチャン会長も「日本の優秀な技術力と経済力で報復するのでなく、被害者に心から謝罪することを願う」と強調した。
水曜集会には子供の手を引いてきた父母の姿も目についた。冠岳女性会のイ・ウニョン会長は「今年が3・1運動と臨時政府樹立100周年になることを記念して、40人余りの地域住民が歴史を一緒に正しく知りたいと考えて集会に参加した」として「夏休みなので子どもたちと一緒に参加できて、いっそう意味深い」と話した。母親の手を握って、初めて水曜集会に出てきたオム・サンヒさん(9)は「ハルモニ(おばあさん)が日本に連れて行かれ、つらかっただろうと思う」と言い、「ハルモニが亡くなって悲しいが、大勢集まってこのように見ることもできて面白いので今後も来られたら来たい」と話した。
この日の集会に被害者ハルモニは参加できなかった。「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義記憶連帯)のハン・ギョンヒ事務総長は「残った被害者ハルモニの大部分が90歳を超えており、5、6人は病院にいらっしゃるので、出て来れる方が多くない」として「出てきたい方も身動きが不自由だったり認知症の方々が多く、出席は難しい状況だ。数人程度がコンディションの良い時に出てきているが、その日はとても珍しい日」と話した。ハン事務総長は「4日にハルモニ1人が亡くなって、生存者は20人しか残っていない」として「ハルモニが一人ひとり亡くなるたびに、ますます気を引き締めていこうと思う」と遺憾を表わした。
一方、正義記憶連帯は、第1400回水曜集会が予定されている14日が、キム・ハクスンさんが日本軍性的奴隷被害を公開証言した日を記念する「世界慰安婦メモリアルデー」の7年目の日であり、世界7カ国19都市で共同連帯行動が開かれ、日本の東京と名古屋、台湾の台北、ニュージーランドのオークランドなどで世界連帯集会が開かれると明らかにした。