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韓国 両性平等‘世界115位’

原文入力:2009-10-28午後07:47:50
WEF, 134国調査…中東・アフリカ除けばビリ
政治的権限・経済参加機会など男女格差 深刻

リュ・イグン記者,イ・ワン記者

←世界両性平等順位

韓国の両性平等水準が世界最下位圏であることが分かった。
世界経済フォーラム(WEF)が27日(現地時間)発表した‘2009年世界性格差報告書’で韓国は調査対象134ヶ国中115位を記録した。宗教,文化的に女性の権利が永らく制約された中東とアフリカの数カ国を除けば産業化した国家中で事実上ビリに近い。韓国の両性平等順位は年を経るにつれ下落している。2006年92位から2007年97位に落ち、昨年(108位)から100位圏外に押し出された。世界経済フォーラムはスイスに基礎を置く非営利法人で例年ダボスフォーラムを開催することで有名だ。

世界経済フォーラムが米国ハーバード大のリカルド ハウスマン教授とバークレー大ローラ タイソン教授(ホワイトハウス経済諮問委員)とともに2006年から発表してきた‘性格差指数’は、男性に比べ女性の経済的参加と機会,教育水準,保健および寿命,政治的権限など4部門を指数化し算出する。付加的に母性保護,女性教師比率,女性失業率,基本権なども指数に反映する。1を基準として指数が高いほど両性平等水準が高い。韓国は0.6146を記録したが1位のアイスランドの性格差指数は0.8276だ。

具体的に見れば韓国女性の議会,閣僚,地方自治団体長進出が大変少ないために政治的権限部門で世界最下位圏を記録した。韓国女性の政治的権限指数は0.0714で、1位のアイスランド(0.5905)と比較すると何と8倍以上の違いが生じる。韓国の女性は経済的参加と機会でも深刻な不平等を被っていることが明らかになった。男性の経済的参加と機会を1とする時、女性はほとんど半分水準の0.5204に過ぎなかった。女性の高官職と専門職,技術職進出が顕著に少なく男性との賃金格差も他国と比較し大きいと調査された。ナムユン・インスン韓国女性団体連合常任代表は「去る1年間、経済危機で経済活動に参加する女性の比率が2%ポイント近く減り女性の政府傘下委員会参加も減少した」と話した。

男女不平等が最も少ないのはノルディック(北ヨーロッパ)国家だった。アイスランドに続きフィンランド・ノルウェー・スウェーデンが順番どおり世界1~4位を記録した。アジアでは女性のグローリア アロヨが大統領であるフィリピンが9位で最も高く、中国(60位),日本(75位)も韓国よりは女性の権利がはるかに高いことが分かった。

リュ・イグン記者ryuyigeun@hani.co.kr

‘公務員ガラスの天井’硬くなった
高位職女性比率 2年間で半減

高位公務員社会の‘ガラスの天井’がまた硬くなった。‘ガラスの天井’とは女性の高位職進出を遮る組織の中の見えざる障壁を意味する。

28日キム・サンヒ民主党議員が女性部に提出させた‘中央行政機関および地方自治体行政機関の女性公務員現況’によれば、最近3年間の政府部署の高位公務員団に含まれる公務員中で女性の比率が継続して下落している。2006年全体の6.23%を占めた女性高位公務員たちの数は、2007年4.02%に減り、2008年には3.68%に止まった。2年間でほとんど半分になったわけだ。これは全体高位公務員数が2006年497人から2008年787人に増えたのに反し、女性高位公務員は31人(2006年)から29人(2008年)に反対に減ったためだ。

女性公務員が職級が上がるほど昇進する確率が少ないという事実は、行政安全部資料でも確認される。2007年に昇進した一般職女性公務員は6級の中で22.2%を占めたが、5級は8.7%,4級は5.3%,3級以上は1.4%に過ぎなかった。2008年基準で中央行政機関女性公務員は全体公務員の25.9%に達する。

キム・サンヒ議員は「女性公務員数だけが増えても両性平等な公職社会とは言えない」として「イ・ミョンバク政府になり、高位公務員団内の女性比率が減ったが必要ならば女性割当制など積極的措置を施行する必要がある」と話した。

イ・ワン記者wani@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/384493.html 訳J.S