大統領府が8日「国際社会との共助のもと、対北朝鮮制裁決議を忠実に履行している」として、韓国に対する輸出規制の理由に対北朝鮮制裁履行問題を無理やりこじつけた安倍晋三首相の発言に反論した。
大統領府の主要関係者はこの日、記者たちと会い「日本の高官が話した疑惑は自ら証明するべきだ」として、このように話した。前日、安倍首相はフジテレビの番組に出演し、韓国に対する半導体・ディスプレイの核心素材輸出規制強化の理由として「不適切な事案」が発生したとして「韓国が北朝鮮に対する制裁をきちんと守らなければならない」という趣旨の発言をした。萩生田光一・自民党幹事長代行も5日「(化学物質の)行き先が分からないような事案が見つかっている。軍事転用が可能な物品が北朝鮮に流れる恐れがある」と話した。
大統領府核心関係者は「明確にどのような部分に疑惑があるかを、そちら(日本)で明らかにせず、私たち(韓国側)が探しに出るのは順序が正しくない」と付け加えた。これと関連して、別の大統領府高位関係者も「北朝鮮がわが方(韓国)に、国際制裁の枠組みから全く抜け出さず過度に顔色を見ていると不満を示している状況ではないか」として「安倍首相の発言は、基本的に理にかなわない」と話した。