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水公,京仁運河 船舶 直接確保に出るか

原文入力:2009-10-26午前07:07:41
‘就航船会社で確保できなければ代案検討’内部文書入手
‘4大河川事業’に続き無理な‘運河推進’負担 一手に引き受け

イ・ジョンエ記者

京仁アラベッキル(京仁運河)が‘船舶通行がない巨大水路’になるという憂慮が続いており、この事業を主管する韓国水資源公社が直接船舶を確保する方案を検討中であることがわかった。

国会国土海洋委員会所属チョ・ジョンシク民主党議員は25日「(京仁運河で運行する)船舶は就航船会社が確保するのが原則だが、条件上確保が難しい場合には水公で確保する代案を検討」するという内容が盛り込まれた水公の内部文書を<ハンギョレ>に公開した。

この文書は‘京仁港の早期活性化のためのコンテナ船舶確保の所要時期把握および方案検討’を目的に去る7日水公が作成したものだ。

文書は船舶を確保するための方案として△船舶建造△既存コンテナ船改造△既存海河川兼用船舶(R/S船)購買・傭船など3種類を提示し、方案別に必要とされる期間と長短所などを羅列している。特に既存R/S船を購買・傭船する方案に対し「確保費用が安く船舶改造が不必要で直ちに運航が可能だ」という理由を挙げ「現実的代案として検討する必要」があると文書は明らかにした。

国土海洋部は2011年12月まで仁川~金浦間の18km運河区間に23船席規模の埠頭を建設する計画だ。国土部はここにR/S船(4000t級,250TEU)を投じれば長さ20フィートコンテナ基準で一日平均2600ヶの貨物需要があると予想している。

だが、学界と業界では京仁運河の物流が過大算定されており、海運業界が高価格なR/S船建造には出ないという批判が持続的に提起されてきた。実際にチョ議員が最近、韓国物流協会会員会社関係者40人を対象に実施したアンケート調査によれば60%(24人)が「京仁運河の物流予測と船籍建設規模が過度だ」と答えた。

また4000t級規模のR/S船建造能力をもつ20ヶ所内外の国内海運業者の中でR/S船建造計画がある所はないと推定される。チョ議員は「海運業界関係者の話を聞いてみると、京仁運河を利用できる物流が不透明な状況で海運業界が高価格なR/S船建造計画を樹立するのは難しいと言っている」と伝えた。

チョ議員は「京仁運河に経済的妥当性がないことも問題だが、物流を運送する船舶自体がないということはさらに深刻な問題」とし「船舶建造など運河機能確保のために推進されている無理な事業を直ちに中断し京仁運河事業推進可否も綿密に再検討しなければならない」と話した。

これに対し水公関係者は「船舶確保方案を検討したことは事実」としつつ「京仁運河事業がとても迅速に進行しているが、現在海運業の景気が良くないうえに初期費用が多くかかることから海運業者らが船舶確保に円滑に出てこないのでこういう方案まで検討することになった」と話した。
イ・ジョンエ記者hongbyul@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/383894.html 訳J.S