本文に移動

セウォル号遺族に「卑しく食らい尽くす」と妄言を発した元議員に党員権3カ月停止

登録:2019-05-31 08:51 修正:2019-05-31 13:40
党倫理委、29日に会議開き  
チョン・ジンソク議員には「警告」処分 
「生ぬるい処分」批判の声も
チャ・ミョンジン元セヌリ党議員/聯合ニュース

 自由韓国党中央倫理委員会が29日、「セウォル号妄言」を発したチャ・ミョンジン元議員とチョン・ジンソク議員に、それぞれ党員権停止3カ月と警告処分を下した。二人は、セウォル号惨事5周年を迎えた先月、セウォル号遺族を向け露骨な非難を浴びせたことで、党倫理委員会に提訴された。

 党倫理委員会は同日午前、全体会議を開き、チャ元議員とチョン議員の懲戒案件を審議し、懲戒処分のレベルを議決した。チョン・ギヨン倫理委員長は「ハンギョレ」との電話インタビューで「チャ元議員は本当の意味と違う表現になったと言い、チョン議員は深く考えず文を掲載した部分があると説明したが、文の内容など公平性を考慮し、懲戒処分のレベルを決めた」と説明した。ただ、問題の発言が出てから1カ月がたって出た“生ぬるい”処分だという批判は避けられなさそうだ。

チョン・ジンソク自由韓国党議員=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 これに先立ち、チャ元議員は先月15日夜、フェイスブックに「子どもの死に対する世間の同病相憐れむ同情を、刺身で食らい、蒸して食らい、それでも足りず骨までしゃぶり、本当に卑しく食らい尽くす」と、遺族を卑下する文を掲載し、全国民から公憤を買った。チョン議員は翌日「今朝受け取ったメッセージ」だとして「セウォル号、もう搾り取るのもいいかげんにしろと言ってください。死んだ子たちが可哀想なら本当にこんなことをしてはだめでしょう。もううんざりです」と書いた。

 4・16セウォル号惨事家族協議会は先月22日、チャ元議員を侮辱の容疑で告訴した。国民告発人団1583人と4・16セウォル号惨事家族協議会などは10日、チャ元議員とチョン議員の追加の告発状をソウル中央地検に提出した。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/895858.html韓国語原文入力2019-05-29 19:45
訳M.C

関連記事