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ブルキナファソから救出された韓国人女性、「旅行自制」地域で拉致

登録:2019-05-13 06:22 修正:2019-05-13 06:53
12日未明、パリ到着後に健康診断…「家族とも電話で話した」 
ブルキナファソでからベナンへ移動中に拉致 
「一人で長期海外旅行…3月まで家族と連絡」  
外交部、拉致発生地域への旅行警報を上方修正
西アフリカのブルキナファソでフランス軍に救出された韓国人女性A氏(前列右から2番目)11日(現地時間)、フランス・パリ空軍基地に到着して移動している=パリ/AP・聯合ニュース

 西アフリカのブルキナファソで武装勢力に拉致され、フランス軍によって救出された韓国人女性A氏が、フランス・パリに到着しており、健康状態は良好だと外交部が明らかにした。この女性は「旅行自制」地域のブルギナファソの南部で拉致されたとされる。

 外交部当局者は12日、「A氏がブルキナファソから南側のベナンに移動する途中、『チェックポイント』(国境検問所)付近で米国人女性と一緒に武装勢力に拉致されたものと見られるという通知を、フランス側から受け取った」と述べた。同当局者は「フランス軍病院側がA氏に対し、基本的な健康診断を行った結果、健康上の特別な異常はなかったという。心理治療と経過を見守った後、退院措置をとる予定」だと伝えた。A氏が28日間抑留されていたというフランス軍の発表を基準とすると、A氏は4月中旬に拉致されたことになる。

 A氏は長期海外旅行中であり、家族や知人の失踪通報や拉致勢力の連絡などがなく、政府が事前に拉致事実を把握することができなかった。A氏の家族はA氏としばらく連絡がとれなかったが、もう少し待ってみることにし、失踪届出などは出していなかったという。

 韓国政府の旅行警報の段階で、ブルキナファソはもともと全域が「撤退勧告」(赤色警報)地域だったが、2015年6月以降、北部4州を除いた残りの地域は「旅行自制」(黄色警報)地域に下方修正された。外交部当局者は「A氏が拉致されたブルキナファソ全域の旅行警報を再び上方修正する案とともに、近くのベナンに対する旅行警報の指定なども検討している」と述べた。A氏と共に救出されたフランス人2人は、今月1日、ブルキナファソとの国境地帯であるベナン北部ペンドゥ座国立公園で拉致された。

 これに先立ち、フランス軍特殊部隊は10日、ブルキナファソで武装勢力と交戦の末に彼らに拉致されたA氏とフランス人の2人、米国人1人など4人の人質を救出したが、この過程で特殊部隊の兵士2人が死亡した。A氏とフランス人の2人は11日午後(韓国時間12日未明)、専用機でパリ近郊ビラクブレー郡空港に到着し、エマニュエル・マクロン大統領が彼らを迎えた。チェ・ジョンムン駐フランス大使は、マクロン大統領に文在寅(ムン・ジェイン)大統領の感謝と救出作戦の途中で死亡したフランス兵士に対する哀悼のメッセージを伝えたと、外交部は明らかにした。

パク・ミンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/893521.html韓国語原文入力:2019-05-12 21:04
訳H.J