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釜山の日本総領事館近隣に「強制徴用労働者像」が立つ

登録:2019-04-11 22:09 修正:2019-04-12 06:56
市民団体-釜山東区庁、11日労働者像設置で合意 
草梁洞のサムジ公園に…14日の市民大会で建立宣布式 
釜山市「不法造形物なので設置不可」…行政代執行を予告
釜山市東区草梁洞の鄭撥将軍の銅像近隣に立つ「強制徴用労働者像」//ハンギョレ新聞社

 釜山強制徴用労働者像が、釜山市東区草梁洞(チョリャンドン)の日本総領事館近隣にある鄭撥(チョン・バル)将軍の銅像があるサムジ公園に建てられる。

 「積弊清算・社会大改革釜山運動本部強制徴用労働者像建設特別委員会」(建設特委)と釜山東区庁は、労働者像をこちらに建てることで合意したと11日明らかにした。両者は「日帝強制徴用問題解決のために民と官が可能な努力を尽くす」、「建設空間は、現在労働者像が臨時設置された鄭撥将軍の銅像付近のサムジ公園とする」などを内容とする合意文を作成した。東区庁は、労働者像の建設空間と工事進入路を確保するなど、建設特委と協議することにした。

 これに先立って建設特委は昨年5月1日、日本総領事館前に労働者像を建てようとした。政府は、韓日関係を考慮してこれに反対し、労働者像を建てることはできなかった。建設特委は先月1日、鄭撥将軍の銅像前で三一節100周年釜山市民大会を開いた後、労働者像を建てようとしたが、警察に阻まれて意を遂げられなかった。建設特委は鄭撥将軍の銅像付近に労働者像を置き、臨時設置を宣言した。

 その後、建設特委は釜山市と管轄地方自治体の東区庁に労働者像去就問題交渉を要請する正式文書を送った。建設特委と釜山市・東区庁は3日、1次交渉を進めたが、双方の立場の差を確認しただけだった。建設特委は、労働者像を日本総領事館前に移さなければならないと要求し、釜山市らは外交的問題などにより労働者像を他所に建ててほしいと要請した。建設特委と東区庁は、この日開かれた労働者像去就2次交渉で、鄭撥将軍銅像近隣のサムジ公園に労働者像を建てることで合意した。

 建設特委は14日、鄭撥将軍の銅像前で「抗日通り宣布市民大会」を開く。労働者像から直線距離で150メートルほど離れた日本総領事館前の平和の少女像までの道を、抗日通りにする計画だ。

 これに対して釜山市は、「労働者像は法律上、不法造形物なので設置は不可だ。建設特委が提案する空間と市が提案する空間のうち、どちらに設置した方が良いかを市民に尋ねる公論化過程を提案する」と明らかにした。建設特委の関係者は「釜山市が合意していない場所に労働者像を建てれば、行政代執行(強制撤去)に出ると予告した。労働者像の設置は、親日積弊清算の意を込めた行為だ。衝突を辞さない」と話した。

キム・ヨンドン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/889671.html韓国語原文入力:2019-04-11 20:04
訳J.S

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