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ソウルに1500万本の木を植樹…PM2.5、ヒートアイランド現象防ぐ

登録:2019-03-27 10:11 修正:2019-03-27 10:17
2014~2022年の間に合計3000万本の目標 
風の道の森で冠岳山・北漢山の風を都心に引き込み、熱を冷ます 
オリンピック大通りや江辺北路のそばに210万本を植え 
街路樹を二列に植えるとPM2.5の低減効果25%上がる
ソウル母岳チェの緑地連結路=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社

 ソウル市がPM2.5(粒子状物質)、ヒートアイランド現象、猛暑被害を減らすため、今年から2022年まで市内に1500万本の木を植える。

 ソウル市は2022年まで4800億ウォン(約470億円)を投じ、市内に1500万本の木を植えると26日、明らかにした。市は2014年から昨年までに植えた1530万本と2022年までに植える1500万本の木が、老朽化した軽油自動車5万4000台が1年間に吐き出すPM2.5を減らし▽エアコン2400万台を5時間稼動するのと同じくらい都心の温度を下げ▽成人2100万人が1年間呼吸できる酸素を供給するのと匹敵する効果を見せるものと期待している。

ソウル緑莎坪のある室内庭園=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社

 ソウル市は「都心の森」がPM2.5、猛暑、都心のヒートアイランド現象など環境問題を緩和できるよう設計する。市は山林庁と共同で合計200億ウォン(約19億円)をかけ「風の道の森」を2021年までに冠岳山(クァナクサン)と北漢山(プッカンサン)に一カ所ずつ作る計画だ。風の道の森が都市郊外の山林の澄んだ空気を都心の内部に引きこみ、都心の大気停滞を解消し、ヒートアイランド現象で熱せられた都心を冷やし、PM2.5を吹き飛ばせるという構想だ。オリンピック大通り、江辺北路など、自動車の排気ガスが多い自動車専用道路のそばにも210万本の木を植えて、排気ガスとPM2.5が道路の外に広がるのを防ぐ。また、ソウル市は2023年までに汝矣島(ヨイド)の国会大通りを地下道に変え、その上に7万本の木が育つ公園をつくる計画だ。

 PM2.5の低減効果を極大化するため、街路樹は一列ではなく二列に植え、背の高い木の下に小さな花の木を幾重にも植える「街路森の道」を2021年までに計30キロ区間に作る。街路樹を二列に植えれば一列の場合よりPM2.5の低減効果が25.3%大きく、多層構造で緑地を作れば単層に比べてPM2.5の低減効果がさらに20%大きいとソウル市は説明した。

ソウル都市建築センターの垂直庭園=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社

 市は木を植えにくい不定形の狭い空間にも木を植える案を出した。鐘閣(チョンガク)駅地下遊休スペースに「太陽光の地下庭園」を10月までに完成させる予定で、横断歩道の周辺100カ所に人工のテントの代わりに陰を作れる木を植える計画だ。ソウル都市建築センターの建物の壁面と屋上に植物を植える「垂直庭園」も作っている。ソウル住宅都市公社恩平(ウンピョン)センターの内部にも、木など植物を植えることができる「建物の森」を来年までに作る計画だ。

チェ・ユンテ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/887446.html韓国語原文入力:2019-03-26 15:39
訳M.C