原文入力:2009-10-16午後08:23:16
‘ウィンドウ7’ 22日 同時発売…ヨーロッパでは不公正制裁で‘選択権’
国内占有率 独歩的…公正委“申告はないが見守る”
ク・ポングォン記者
ヨーロッパで抱き合わせ販売で制裁を受けたマイクロソフト(MS)が来る22日インターネット エクスプローラを搭載せずに利用者がほかのブラウザーを選択できる‘ウィンドウ7’をヨーロッパ市場に出す。MSは‘ブラウザー選択サイト’に連結する方式をヨーロッパ連合執行委員会に提案した状態だ。
マイクロソフト(MS)が来る22日、新しいパーソナルコンピュータ(PC)OSである‘ウィンドウ7’を全世界に同時発売し、ヨーロッパとは違い我が国では‘ブラウザー付録付き販売’を継続することにした。
韓国マイクロソフトは16日「ヨーロッパでは利用者に‘ブラウザー選択権’を付与しインターネット エクスプローラでない他のブラウザーを選べるようにしたウィンドウ7を出すが、韓国では従来どおりブラウザーを括って売る計画」と明らかにした。ヨーロッパではブラウザー付録付きで売ることに制裁に課して改善に出たが、特別な制裁のない韓国ではそのまま製品を出すということだ。
ヨーロッパ連合執行委員会(EC)は昨年1月、ウェブブラウザ業者のオペラソフトが出した嘆願を受け入れ「MSが運営体制にエクスプローラを付録付きで売り公正競争を阻害している」という判断を下した状態で、制裁程度をどのようにするかを検討している。これに対しMSはヨーロッパで販売するウィンドウ7にはブラウザーを搭載せず、利用者がブラウザーを選択することができるようにするサイト(ブラウザーバロット・絵)に連結するようにする方式を提案した。このサイトにはエクスプローラだけでなくファイアーフォックス・クロム・サファリ・オペラなど多様なブラウザーが同じ大きさで露出しており、利用者が選ぶようになっている。
世界PC用OSの93%を占めているMSはウィンドウの独占的支配力を利用し各種ソフトウェアを抱き合わせ販売を行い韓国とヨーロッパで‘不公正競争’として相次ぎ制裁にあった。だがMSは特定国家で裁判所判決と政府の直接的な制裁を受けた不公正取り引き製品に対してのみ付録付き販売を中止するだけで、これを他の国の製品に適用することには非常に消極的だ。
韓国でMSはOSにメッセンジャーとメディア再生プログラムを抱き合わせ販売してきて2005年に公正取引委員会から330億ウォンの課徴金と是正命令を受け、翌年からこれを分離した商品を出している。ヨーロッパでもMSは2007年にメディア再生機付録付きで売ることが違法という判決を受け、これを分離したウィンドウを販売する。だがMSは相変らずヨーロッパでメッセンジャーをウィンドウに抱き合わせして売り、韓国ではブラウザーをOSに括って販売している。両地域でそれぞれの製品に対する裁判と是正命令がないためだ。公正取引委員会のある関係者は「国内にはウェブブラウザ業者もなく、MSのブラウザー付録付き販売に対する申告はない状態」として「ヨーロッパの決定を関心をもって見守っている」と話した。
先月訪韓したヨン フォン テッツナー オペラソフト代表は<ハンギョレ>と会い「ヨーロッパでブラウザー選択権が実施されれば、その効果を見守った後に韓国などでMSを相手に不公正競争告発を拡大することを判断する」と明らかにした。MSインターネット エクスプローラの占有率は韓国では98%だが、ヨーロッパでは50%以下で持続的に下落している傾向だ。
ク・ポングォン記者starry9@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/382343.html 訳J.S