原文入力:2009-10-09午前11:36:44
龍山惨事 ひっくり返る証言
適切な公務遂行? “進入作戦当時 シンナー油蒸が充満していて精神混迷”
篭城者たちがシンナーばら撒く?“水が降り注ぎ人が集まり、シンナー容器が倒れた”
ノ・ヒョンウン記者
←国民法廷委‘MBに召喚状’
‘龍山撤去民死亡事件国民法廷準備委員会’が9月30日午前、ソウル,漢江路2街,龍山惨事現場で開いた‘龍山惨事国民法廷’召喚状伝達記者会見で参加者らが人権より金の側に傾いた秤を持ったイ・ミョンバク大統領と正義の女神を風刺する行為劇をしている。 キム・ジンス記者jsk@hani.co.kr
イ・チュンヨン(36・拘束起訴)龍山撤去民対策委員会委員長など‘龍山惨事’関連者の拘束期間満了を20日余り後に控え公判が速度を増す中で、検察の控訴事実と食い違う証言が相次いで現れ、裁判結果が予測しにくい局面に入り込んでいる。有罪が認められれば重い処罰を甘受しなければならない被告人側と、控訴事実が認められなければ深刻な打撃を受ける検察とが一寸も退くことのできない攻防を続けている。
■交錯する発火原因
検察は去る2月に捜査結果を発表し、篭城者らが投げた火炎瓶が望楼3階床のシンナーに燃え移り火災が起こったと明らかにした。
しかし、先月30日公判に証人として出てきた警察特攻隊員は「鎮圧当時、火炎瓶を投げるのは見ておらず、ガラス瓶が割れる音が聞こえた後に炎が上がり火炎瓶と考えただけ」と答えた。弁護団は「これまで証人として出席した特攻隊員の中で火災が起きた当時、直接火炎瓶を目撃した隊員はいない状態」と主張した。
弁護団は更に別の発火原因があった可能性を提起している。篭城者らが発電機を回し各階に電球を付けて明かりをつけておいたということだ。火災専門家たちは「引火性物質の油蒸が充満していたとすれば、袖が触れた時に発生する静電気だけでも火がつくことがある」と証言した。
■正当な公務執行だったか
篭城者らを処罰しようとするには‘警察鎮圧=正当な公務執行’の等式が認められなければならない。ところが公判が進行されるほど無謀な作戦の実体が明確になっている。
先月23日、証人として出席したある警察特攻隊員は「2次進入当時、シンナー油蒸が充満しており酔ったように精神が混迷していた」として「階段も欄干を掴んでようやく登ることができるほどだったが、今考えてみると幻覚状態であったようだ」と述べた。またキム・某国立科学捜査研究所火災分析室長は「望楼内の酸素を除去することだけが火災を防げる唯一の方法だった」とし「非常に危険な作戦であったということは事実」と話した。
先月30日の公判でもある警察特攻隊員は「水が降り注ぎ突然人が集まり望楼3階の床がくぼみシンナー容器が倒れた」と証言した。篭城者らがシンナーを底にばら撒いたという捜査結果とは異なる内容だ。法廷証人として出てきた当時ソウル地方警察庁情報課刑事は「交渉を一度もまともにできずに進入をすることになり心が痛かった」とし法廷で涙を流す場面もあった。
■不十分な罪証資料
警察は鎮圧当時20人余りの罪証要員を配置したが、火災が起こった時に近接道路で撮影した動画はないのが実情だ。南一堂ビル屋上まで上がった罪証要員が撮影した動画が証拠として提出されたが、火災が起こる当時には屋上にあったゴルフボールを撮影しており、突然大きく火が広がった状況で画面が転換されると録画が中断された。当時、罪証要員だったチェ・某氏は先月15日公判で「散水車が水を大量にばら撒きビデオカメラが故障した」と主張した。中間に画面が飛んでいる場面については「録画ボタンを押すつもりでミスにより他のボタンを押したケースがある」と説明した。
弁護団はこれに対し「編集の可能性も排除することはできない」とし動画など提出された資料の証拠能力に疑問を提起している。
ノ・ヒョンウン記者goloke@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/381035.html 訳J.S