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文大統領「北朝鮮での演説に、金正恩委員長はいかなる条件も付けなかった」

登録:2018-10-13 01:04 修正:2018-10-13 06:54
BBCとのインタビューで  
「全面的に私の分別に任せてくれた」 
「演説当時、とても緊張した」
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が今月12日午前、大統領府で英国の公営放送BBCとのインタビューで質問に答えている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 「これを言ってくれとか、あれは言わないでくれという、いかなる要求もありませんでした」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が12日、英国のBBCとのインタビューで、先月19日に平壌の綾羅島(ヌンラド)5.1競技場で15万人の北朝鮮住民を対象に行った演説の感想を語った。「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は演説について何の条件も付けなかった。事前に演説内容を知ろうともしなかったし、演説時間もまったく制約しなかった」とし、「全面的に私の分別に任せてくれたが、それは北朝鮮がそれだけ変わったということと、私に対する金委員長の大きな信頼を示していると言える」と述べた。

 文大統領は演説の際、「非常に緊張した」と述べた。彼は「とても感動的な瞬間だった。しかし、一方では、とても緊張する瞬間だった」とし、「なぜかというと、その場で北朝鮮の完全な非核化を明確にしなければならないと考えていたが、(それと同時に)北朝鮮住民にも響くものでなければならず、韓国国民と世界の人々からも支持を受けられる演説でなければならなかった。幸いうまくいったようだ」と感想を語った。

 文大統領は自身が北朝鮮出身の避難民の息子であることに触れ、「戦争の悲劇、離散の痛みについて誰よりも切実に感じている。この国に二度と戦争が起きてはならないということ、そして私たちがまた分断を乗り越えていかなければならないこと、それが最大の政治的目標となった」と述べた。

 文大統領は、金委員長が非常に謙遜な指導者だと繰り返し述べた。彼は「金委員長がどんな人物なのか」という質問に、「非常に若いが、この貧しい国を発展させなければならないという明らかなビジョンを持っていた。礼儀正しく正直でありながらも、年長者をきちんともてなす非常に謙遜なリーダーシップを持っている」と答えた。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/865634.html韓国語原文入力:2018-10-12 20:51
訳H.J

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