本文に移動

イ・ヘチャン代表「国家保安法見直し」論議を一蹴「朝米対話・平和協定の後に」

登録:2018-10-09 22:28 修正:2018-10-10 07:51
訪問時に提起された「国家保安法論議」を一蹴 
「対決から平和共存への転換に合わせて 
法・制度検討の必要性に言及したまで」
共に民主党のイ・ヘチャン代表が9日午後、国会の党代表室で開かれた訪朝団・訪米特使団合同記者懇談会で訪朝の感想を話している/聯合ニュース

 共に民主党のイ・ヘチャン代表が、自身が平壌で言及した「国家保安法見直し」に対して政界で論議が続く中、「平和協定から先に結ばなければならない」として一蹴した。

 イ代表は9日、民主党の訪朝団・訪米特使団の成果報告のための記者懇談会で、国家保安法論議と関連して「朝米間対話がなされ、平和協定を結んでこそ制度改善を話すことができる。制度改善を先に話すのは本末転倒になるからだ」と話した。イ代表は「対立・対決構造から平和・共存へと移行するので、今後はそれに合わせて制度や法律を検討する必要がある」として「国家保安法もそのうちの一つだと話したまで」と説明した。彼はこれに先立って「10・4宣言11周年記念行事」出席のための訪朝当時、「平和体制になるには国家保安法などをどのようにするかも議論しなければならない」と明らかにした。さらに、繰り返し20年執権、50年執権など政権の再創出を誓い、野党の反発を買ったことに対しては「私が今後20年も生きるか」という冗談で退けた。「板門店宣言の国会批准同意」などで野党の協力が切実な状況で、あえて論議を起こさない意思と解説される。

 これまで自由韓国党を孤立させ、正しい未来党と改革指向の政党3党が連帯して板門店宣言の批准を圧迫しようとしていた与党は、8日、正しい未来党が国会批准の同意は不可と立場を決めたため、戦略の修正が不可避になった。イ代表はこうした状況に対して「朝米会談と南北会談がなされるはずであり、そこで良い結果が出れば批准に対する国民の要求もさらに多く上がってくる」とし「可能ならば年内に(批准同意がなされるよう)状況を見守りながら正しい未来党と自由韓国党の説得に努める」と話した。国民世論を通じて政界を圧迫するという趣旨だ。

 早ければ来月にも開かれると見通される南北国会会談の両側交渉代表は、5選のウォン・ヘヨン民主党議員とアン・ドンチュン最高人民会議副議長が務めることにした。イ代表は「(今回の訪問時に)国会会談を再度要請した」として「(北側が)韓国で反対している野党があることを憂慮しながらも『そのような困難はあるが、国会会談をしないわけではない』と話した」と伝えた。ただし、場所を平壌にするのかソウルにするのかは交渉が必要な問題だ。

オム・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/865141.html韓国語原文入力:2018-10-09 20:52
訳J.S

関連記事