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南北が力を合わせれば世界5大海洋大国に近接

登録:2018-08-15 23:21 修正:2018-08-16 08:02
海洋水産開発院分析…「北朝鮮海洋水産投資は国家海洋競争力向上に寄与」
遅くまで輸出貨物を船積中の釜山港の様子//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮の潜在力を考慮した国家海洋力を推定してみたところ、韓国と北朝鮮が世界5大海洋強国に近接するという分析が出てきた。

 10日、韓国海洋水産開発院の主催でソウル市中区(チュング)のプレスセンターで開かれた「海洋水産南北協力討論会」で、北朝鮮が韓国比30%水準の海洋力を確保する場合、南北の力量を合算すれば世界5大海洋強国に近接すると展望された。現在韓国は物流10位、海洋環境20位、港湾6位、海洋資源5位、水産18位の海洋力を維持している。

 韓国海洋水産開発院のキム・ジョンドク政策動向本部長は「国民意識調査および南北協力事業需要調査報告」を通じて、北朝鮮の力量を韓国の20%と仮定する場合、南北の海洋力を合算すれば物流は10位(韓国単独)から4位(南北合算)に、海洋環境は20位から10位に、港湾は6位から3位に上昇すると明らかにした。この数値は、昨年の韓国海洋水産開発院の分析結果を活用した。キム・ジョンドク本部長は「北朝鮮の海洋水産部門に対する体系的投資は、国家海洋競争力の向上に寄与するだろう」と主張した。

 海洋水産開発院の調査結果の中で「南北協力国民認識調査」を見れば、「短期的に施行可能性の高い経済分野」は、鉄道・道路・港湾などのインフラ開発(66.9%)を挙げた回答が最も多かった。次いで文化・観光協力(40%)、資源・エネルギー開発(38.5%)、製造業・投資開発(24%)、食品資源開発(17.6%)の順だった。(複数回答)

 「南北が至急推進しなければならない海洋水産協力事業」としては、南北海運航路回復・活性化(48.6%)、西海地域平和水域造成事業(44.9%)、東・西海共同漁労水産協力事業(40.3%)の順に選ばれた。(複数回答)

 キム本部長は「専門家提案課題結果報告」を通じて、対北朝鮮制裁が残っている条件では、共同対応(境界地域海洋油類汚染事故、ラムサールサイトなど海洋保護区域保全管理協力)▽文化学術交流(南北連係海洋文化資源共同調査、海洋生物遺伝資源および伝統知識協力)▽調査(南北海洋水産魚類用語比較・調査) ▽研究(南北海洋水産統計比較研究、北沿岸・島しょ地域地理学的接近など)が可能と提案した。

クォン・ヒョクチョル・ハンギョレ平和研究所長(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/857778.html韓国語原文入力:2018-08-15 21:01
訳J.S

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