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南北、開城~平壌、高城~元山の道路改善補修に合意

登録:2018-06-29 00:43 修正:2018-06-29 09:33
8月初め、京義線→東海線の現代化区間を共同調査 
南北「道路協力分科会談の共同報道文」を発表
今月28日午前、板門店北側地域の統一閣で開かれた「道路協力分科会談」の全体会議に先立ち、南北の首席代表(団長)のキム・ジョンニョル国土交通部2次官(右)とパク・ホヨン国土環境保護省副相(左)が握手を交わしている=統一部提供//ハンギョレ新聞社

 南北は28日、「道路協力分科会談」を開き、軍事境界線の北側の開城(ケソン)~平壌(ピョンヤン)の京義線道路と高城(コソン)~元山(ウォンサン)の東海線道路を優先的に「現代化」(改善補修)することで原則的に合意した。南北はこの作業に先立ち、「南北道路連結および現代化に向けた共同研究調査団」を発足させ、8月初めに京義線の現地共同調査に着手してから、東海線区間でも調査を進めることにした。

 南北は同日、板門店の北側地域の統一閣で「道路協力分科会談」を開き、このような内容を柱とする共同報道文を採択した。

 南北が発表した共同報道文の主な内容は、「道路の現代化区間は、東海線は高城から元山まで、京義線は開城から平壌までにし、今後これをさらに拡大していくことにした」ことだ。開城~平壌の道路現代化(改善補修)は2007年に発表された10・4首脳宣言に明示されたものの、情勢の悪化で実行されなかった合意の再確認といえる。一方、東海線の高城から元山までの道路現代化の合意は今回が初めてだ。

 南北は10・4首脳宣言で「南北は開城~新義州(シンウィジュ)の鉄道と開城~平壌の高速道路を共同で利用するため、改修・補修問題を協議し、推進していくこと」を明らかにした。南北は10・4首脳宣言の採択直後の2008年2月5日に「南北道路協力分科委員会第1回会議」を開き、開城~平壌の高速道路の改善補修に関する共同現地調査報告書を採択するなど、南北道路連結事業を協議したが、それから10年間会談は開かれなかった。

 南北は同日の会談で、「東海線・京義線の道路現代化」を「国際基準に準じて地域的特性に合わせて」▽「設計と施工は共同で進める」と共に▽「起工式は必要な準備が整い次第早いうちに進める」ことにしたと、共同報道文で明らかにした。これと関連し、政府当局者は「京義線の開城~平壌区間は高速道路で現代化することにし、東海線の高城~元山区間を高速道路にするか国道にするかについては、さらに協議しなければならない」と話した。

 南北は「道路の現代化区間に対する共同調査と関連した実践的な問題を、文書交換方式で引き続き協議解決していくと共に、必要に応じて双方の実務接触も行うことにした」と明らかにした。

 南北が同日の会談で軍事境界線の北側の道路区間の現代化に原則的に合意したにもかかわらず、改善補修工事の時期を特定せず、共同調査を先に行うことにしたのは、26日に開かれた「鉄道協力分科会談」での共同研究調査団の構成と、北側区間の共同調査計画(7月24日から京義線で先に始めて東海線まで)に合意した先例と類似している。国連など国際社会の対北朝鮮制裁のため、直ちに具体的事業に着手することが難しい現実を考慮した“スピード調節”と言える。

イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/851157.html韓国語原文入力:2018-06-28 22:22
訳H.J

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