本文に移動

大規模減税のせいで国の借金400兆超える公算

原文入力:2009-09-23午後09:57:37
来年 GDP 6.6%増えても…税収は2.4%だけ増加
歳入予算案 発表…GDP対比租税総額 3年連続下落

キム・ギテ記者,ファン・ボヨン記者

来年我が国の国内総生産額(GDP)が今年より6.6%(実質4%)増えるものの、総国税収入は2.4%(4兆ウォン)増加に止まると企画財政部が23日明らかにした。これに伴い来年度歳出を今年の追加補正予算より7兆ウォン以上減らさなければ今年51兆ウォンに達した国家財政赤字規模は来年も40兆ウォンを越す可能性が大きくなった。今年末に366兆ウォンの国家の借金は来年中に400兆ウォンを突破することになる。

←予算決算委に出席した政府人士・政府各部署の長官たちが23日午前国会予算決算特別委員会に出席し2008年度歳入・歳出および基金決算と関連した質問資料を準備している。 キム・ポンギュ記者bong9@hani.co.kr

この日政府が発表した‘2010年国税歳入予算案’によれば、来年度総国税収入は171兆1000億ウォンで、今年より3.9%(6兆5000億ウォン)増える。しかし来年から付加価値税から地方税として5%をあてる地方消費税(2兆4300億ウォン)を除けば、実際の総国税収入は168兆6000億ウォンで今年度税収展望値164兆6000億ウォンより僅か2.4%(4兆ウォン)増えるに止まる。前の政権の税収政策が反映された2004~2008年までの5年間の年平均国税収入増加率は7.9%だった。

来年に税収が増加する要因は結構ある。まず経済が6.6%成長すれば国税収入は12兆ウォンほど自動的に増えることになる。政府はまたエネルギー消費が多い家電製品に5%の個別消費税を新しく賦課することにするなど税制を改定し来年に2兆5000億ウォンの税金をさらに集めることにした。2011年にかけることにしていた法人税5兆2000億ウォンを来年に操り上げてかけることにしたことまで含めれば計19兆7000億ウォンの税収が来年増える。それでも来年国税収入が大きく増えない理由は昨年実施した減税で来年だけで何と13兆2000億ウォンの税収減少が発生するためだ。

来年度税収には法人税が最も大きな影響を与えるものと見られる。政府は来年に法人税が35兆4000億ウォン集まり、今年度展望値(36兆1000億ウォン)より2.0%減ると明らかにした。2011年分を操り上げてかける5兆2000億ウォンを除いて計算すれば、来年法人税収は今年より15.8%(5兆9000億ウォン)も減るわけだ。所得税の場合、今年33兆9000億ウォンから来年には37兆ウォンに9.0%増加すると予想された。付加価値税は今年46兆3000億ウォンから来年には48兆7000億ウォンに5%増加する。

租税総額が国内総生産に占める比重を意味する租税負担率は2008年20.8%から今年20.5%,来年には20.1%へと低くなる。これは名目経済成長率より税収増加率が低いためだ。外国為替危機直後の1997~1998年以後、租税負担率が3年連続下落するのは初めてだ。租税に社会保障費支出を含めて計算する国民負担率は26.4%で、今年同様の水準と展望された。総国税を人口で単純に割った1人当り租税負担額は今年434万ウォンから来年には453万ウォンに増える。勤労所得税課税対象者は798万人から803万人に増え、これらの1人当り税負担は今年の167万ウォンから来年には176万ウォンに増える展望だ。

一方、財政部は今年上半期には徴税額が昨年に比べて大幅に減ったが、今年全体として見れば歳入予算(164兆ウォン)より6000億ウォン程さらに集まると見通した。

キム・ギテ,ファン・ボヨン記者kkt@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/administration/378338.html 訳J.S