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民主労総, 6万人 新組合員 合流…‘KT脱退’ 傷治癒

原文入力:2009-09-22午後11:07:29
公共部門労組 ‘二頭立て馬車’ 確保
組合員 規模 韓国労総と対等

イ・ワン記者,チョン・ユギョン記者

←22日午後ソウル,永登浦の民主労総で開かれた公務員労組統合と民主労総加入を知らせる選挙結果発表記者会見でイム・ソンギュ民主労総委員長(左側3番目から),チョン・ホンジェ全国民主公務員労組委員長,オ・ビョンウク裁判所公務員労組委員長,ソン・ヨンテ全国公務員労組委員長が関係者たちと共に万歳三唱をしている。 キム・ジンス記者jsk@hani.co.kr

全国公務員労働組合(全公労)と民主公務員労働組合(民公労),裁判所公務員労働組合(法院労組)が22日3労組の統合と全国民主労働組合総連盟(民主労総)加入を決めたことにより、労-政関係に少なくない波紋が予想される。政府の相次ぐ脅しと事実上の妨害行為にもかかわらず3公務員労組が民主労総を上級団体として選択し、民主労総はKT労組など傘下労組の相次ぐ脱退で被った傷を治癒する契機を作った。

■力を得た民主労総
この日3ヶ公務員労組の加入決定により、民主労総は公共部門で全国教職員労働組合と統合公務員労組という ‘二頭立て馬車’ を率いることになった。全公務員労組がすでに民主労総に加入していたが、単一公務員労組としては最大規模の統合公務員労組が持つ潜在力量は非常に大きいと言える。

統合公務員労組準備委員会も民主労総加入を推進し「イ・ミョンバク政権が社会福祉制度と大学登録料など庶民と労働者のための政策を(政権の)便宜のために採ってきた」として「公務員労組の民主労総加入は公共部門を国民に戻すための重要な橋頭堡を作ること」と明らかにした経緯がある。イ・ミョンバク政府に対する闘争を宣言した民主労総に力を加えることだと明確にしたわけだ。韓国労働研究院のある研究委員は「民主労総が公務員労組と全教組,地下鉄労組などが所属した公共輸送連盟を皆合わせ公共部門を代弁する組織になった」と評価した。

また6万人余りの新組合員を受け入れた民主労総は韓国労働組合総連盟(韓国労総)とも対等な規模を備えることになった。統合公務員労組側は地域の独立公務員労組らも今回の統合を契機に合流を打診していると明らかにし、民主労総の組合員は更に増える可能性もある。2008年労働部統計によれば、民主労総の組合員数は65万8000人余りだが、最近KT労組などの脱退で現在の組合員数は62万人程度だと伝えられている。韓国労総の組合員は72万5000人余りだ。

←全国公務員労働組合・全国民主公務員労働組合・裁判所公務員労働組合など3ヶ公務員労組の統合と民主労総加入可否を問う賛否投票実施2日目の22日、全国民主公務員労組のある組合員がソウル,城東区,馬場洞の労組事務室前をすぎていきつつある。事務室の壁に ‘政権でなく国民の公務員になりたいです’ という句が書かれたポスターが貼られている。 イ・ジョングン記者root2@hani.co.kr

■公務員労組合流の限界
だが統合公務員労組が民主労総の闘争隊列から‘主戦攻撃手’に直ちに出ることは難しいという展望が優勢だ。チェ・ヨンギ京畿開発研究院首席研究委員は「以前に全公務員労組が民主労総に入った時とは違う」として「むしろ公務員労組は公務員労組法という別途法律の制限を受けるので、民主労総の穏健・合理路線を強化させる側に作用することもありうる」と見通した。公務員労組法は公務員労組が「ストライキ・怠業,その他業務の正常な運営を阻害する一切の行為をしてはならない」と規定している。一言で言えばあらゆる形態の団体行動も禁止されているということだ。

統合公務員労組は組合員が11万人余りに達する巨大労組だが、実際この労組の加入が労働界地図に及ぼす影響は予想ほど大きくないものと見られる。今回、民主労総に合流した民公労は2007年6月‘法外労組’状態を維持するのかを巡り指導部間に葛藤が生じ全公務員労組と離れたので、今回の投票を通じ民主労総に新しく加入した労組は実際には裁判所労組一つであるわけだ。

それでも政府との摩擦は避けがたいようだ。行政安全部はすでに「勤務時間中の投票督励や投票,代理投票および投票箱巡回投票など不法投票行為を厳正に取り締まる」という内容の公務員服務管理指針を送ったのに続き、投票期間中に違法事例を収集したと知られた。行政安全部がこういう理由で懲戒措置などを取り、統合公務員労組のスタートからブレーキをかける可能性を排除することはできない。
イ・ワン,チョン・ユギョン記者wani@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/378193.html 訳J.S