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北、核実験場廃棄現場“南側取材陣”のみ受付拒否続く

登録:2018-05-21 22:29 修正:2018-05-22 08:27
統一部「記者団名簿渡せないまま本日連絡官業務終了」 
米・中・英・ロの報道機関は訪朝手続き進行中 
南側取材陣が訪朝できるかどうかは22日に確認されるもよう
北朝鮮が23~25日と予告した咸鏡北道吉州郡豊渓里の「北部核実験場」廃棄行事を取材する韓国取材陣が21日午後、仁川国際空港から中国北京に向けて発つ準備をしている/聯合ニュース

 北朝鮮が23~25日と予告した咸鏡北道吉州郡(キルジュグン)豊渓里(プンゲリ)の「北部核実験場」廃棄現場を取材する南側記者団の名簿を北側が受け付けない状況が4日間続いている。

 ペク・テヒョン統一部報道官は21日午前10時30分、政府ソウル庁舎で進行された定例ブリーフィングで「政府は今日(午前9時)、板門店(パンムンジョム)連絡事務所の通話開始とともに豊渓里核実験場廃棄行事に参加する南側の記者団名簿を通知しようとしたが、北側はまだ通知文を受け付けていない」と明らかにした。北側連絡官は、名簿受付の拒否と関連して「通知文を受け取れという(上部の)指針がない」という趣旨の反応を見せたとペク報道官は伝えた。統一部当局者は、この日午後4時47分頃「今日、板門店連絡チャンネルは終了したが、我々の記者団名簿は伝えられなかった」として「(板門店連絡窓口は)明日も正常勤務する予定」と伝えた。これに先立って統一部は、18日にも板門店連絡官窓口を通じて訪北取材陣の名簿を伝えようとしたが、北側は受付を拒否した。

 北側が南側の取材陣を現場取材から完全に排除する可能性について、ペク報道官は「今後の状況を予断することは難しい」とし、「とにかく豊渓里核実験場廃棄行事が支障なく予定通り進行されることを期待する」と話した。

 北側は名簿を受け付けずにいるが、核実験場の廃棄行事を取材する南側の通信社(ニュースワン)の記者4人と放送会社(文化放送)取材陣4人はひとまずこの日午前・午後に分かれて中国の北京に向かった。

 ただし、北側は韓国を除く米国・中国・英国・ロシアの報道機関側とは予定通り豊渓里現場取材に必要な行政手続きを進めていると伝えられた。北側は、外信記者たちに22日に北京の駐中北朝鮮大使館に来るよう通知したという。したがって、南側取材陣の豊渓里現場取材が成功するかどうかは22日になれば明らかになる見込みだ。

 これに先立って北側は12日「外務省公報」の形式を借り、豊渓里核実験場を23~25日の間に「完全閉鎖」し、現場に韓・米・中・英・ロの5カ国の報道機関(各通信社1カ所+放送会社1カ所)を招請すると明らかにした。

イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/845544.html韓国語原文入力:2018-05-21 16:51
訳J.S

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