来月1日に始まる韓米合同演習の日程が縮小されたことがわかった。
政府消息筋は19日、「平昌(ピョンチャン)冬季五輪とパラリンピックのために延期された『トクスリ演習』が当初の計画通り来月1日に開始される。ただし演習期間は5月までの二カ月間としていた当初の日程を短縮し、4月の一ヶ月間だけ行うよう縮小・調整された」と話した。同消息筋は、野外機動演習であるトクスリ演習の縮小の背景について「五輪のために全体的な訓練日程が延期され、長期間の実兵力動員に困難が生じ、事前に計画された他の軍事日程と重なる問題もあったためと聞いている」と説明した。一方、コンピューターシミュレーションによる指揮演習の「キーリゾルブ演習」は、予定通り4月中旬に二週間の日程で行う方針であることが分かった。
今回の演習には米軍の航空母艦や核潜水艦などの参加もないことがわかった。米空母は2016年の合同演習の時はジョン・ステニス艦が、2017年にはカールビンソン艦が来るなど、相次いで訓練に参加した。トクスリ演習期間中に進められる韓米合同上陸作戦訓練である「双龍演習」も、ステルス戦闘機F-35Bを搭載した米海兵の「ワスプ」強襲揚陸艦が初めて参加するが、米海兵隊兵力の規模は例年に及ばないものと伝えられた。米海兵隊は通常、今年のような偶数年には双龍演習を大規模で行ってきた。しかし、今回の演習参加兵力は4千~5千人水準で、奇数年である2017年の1500~2千人よりは多いが、偶数年である2016年の8千~9千人よりは少ないと聞いていると軍当局者が話した。
このような調整は、平昌五輪を契機に4月の南北首脳会談、5月の朝米首脳会談が予定されるなど、朝鮮半島情勢が対話モードに転換される状況が反映されたものと解釈される。これについて軍当局者は「米軍空母の今回の演習不参加は、だいぶ前に最近の情勢と関係なく決定されたものであり、今回の参加兵力の規模もトクスリ演習全体として見れば概して例年水準と聞いている」と説明した。
韓米は合同軍事演習キーリゾルブ演習とトクスリ演習を通常2月末または3月から4月または5月に行ってきた。しかし、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が1月にドナルド・トランプ米大統領との電話会談で「今回の演習は平昌冬季五輪(2月9~25日)とパラリンピック(3月9~18日)以後に実施」することに合意したことによって、これらの演習日程が見送られた。
国防部は20日、今回の韓米合同演習の日程や規模を公式発表する。