原文入力:2009-09-15午前07:11:58
南揚州,九里側 意見尋ねることもせず推進 破裂音
城南“拙速”反対…完州・清原では“吸収許さず”
専門家たち“上から強行 草の根自治 威嚇”
パク・イムグン記者,キム・キソン記者,オ・ユンジュ記者
←チョン・セウク明知大名誉教授(左側二番目)が14日午前‘現政権の地方行政体制改編に対する地方自治関連学者145人共同意見発表記者会見‘が開かれたソウル,東崇洞の経実連で「政府の市郡区基礎自治団体統合は地域的特色を考慮せず拙速的になされている。」という発言をしている。 キム・ミョンジン記者littleprince@hani.co.kr
生煮え行政区域統合 各地で葛藤
イ・ミョンバク大統領の‘8・15発言’と行政安全部の自律統合支援対策を契機に行政区域改編議論が急速に熱くなっているが、地方政府間の摩擦も深化している。統合議論中の全国17ヶ地域47ヶ基礎地方政府のうち、11ヶ地域31ヶ基礎地方政府が意見対立を見せ葛藤を生じさせている。政界中心の一方的改編議論に統合主導権を狙う地方政府が相手の地方政府の意志と関係なく統合を推進しているためだ。専門家たちは行政区域統合は住民の意思によりなされなければならないと強調した。
■規模の大きい地方政府のゴリ押し
京畿道のパク・ヨンスン九里市長は最近記者会見を行い「南揚州市が九里市民の意志を無視し何の準備もなしに統合を推進するならば二つの都市間に葛藤を誘発するだけ」として公式に統合反対に出た。これに先立ちイ・ソクウ南揚州市長は京畿道に自律統合建議書を出し、今月イ・ダルゴン行政安全部長官に会い協力を要請した。このような事情は忠北,清州市・清原郡でも同じだ。清州市が一方的に統合を推進し清原郡が反発している。二つの市・郡は1994年と2005年にも2回統合を推進したが、清州市に吸収されるという清原郡民の憂慮で統合できなかった。全北全州市と完州郡の間でも全州市は統合を望むが、完州郡では郡守や住民多数が反対している。これらの地域は皆人口規模が大きい地方政府が周辺の小さい地方政府を吸収統合しようとするという点で共通している。
■複雑に交錯する賛成と反対
全州市との統合が議論されている完州郡は事情がやや複雑だ。完州地域40余団体が参加した‘完州愛守り運動本部’は去る10日「一方的な全州市の吸収統合議論に反対する」と明らかにした。しかし全州と距離が近い完州郡,龍進面・鳳東邑一帯住民たちは去る9日‘全州・完州統合推進委員会’をスタートさせ活動している。城南・下南・光州市は三市長が皆合意し統合を推進している。しかし城南市の市民団体らは「政治的で拙速的な統合」として反対し始め、城南アパート連合会も城南より発展が遅れた下南・光州との統合に反対している。
←統合議論で葛藤にあう地方自治体
京畿道,安養市は14日安養・軍浦・儀旺・果川などいわゆる‘安養圏’ 4ヶ自治団体の統合を公式提案した。だが軍浦市と儀旺・果川市は統合に非常に否定的だ。全南,木浦市・務安郡・新安郡3ヶ所では木浦が統合を提案して出たが、務安郡はこれに反対し独自に市への昇格を推進している。新安は郡と議会が反対の立場に立っており、住民世論は賛否が分かれている。麗水・順天・光陽市の統合議論では麗水・順天が賛成する反面、光陽は慶南の河東・南海まで含めようという新しい案を出した。
■当該住民たちの意見を十分に聞いてこそ
専門家たちは地方政府間に起きている摩擦は何よりも政界と中央政府,主導権を行使しようとするいくつかの地方政府が住民の意思を無視したまま一方的に統合議論を進行しているためと分析する。イ・ギウ仁荷大法学大学院教授は「来年の地方選挙が9ヶ月後に控えているのに地方自治体制を性急に変えようとしている」として「行政区域統合は方案を長期的に研究し市民の直接投票によって決めなければならない」と話した。中央政府がインセンティブを前面に出し統合を主導する方式にも問題があるという指摘が多かった。カン・ヒョンギ忠北大行政学科教授は「住民たち自らでなく中央政府が主導する今の統合方式は地方自治そのものを抹殺すること」として「地域競争力は面積や人口ではなく、その地域の特性を生かすことによって高めることができる」と話した。
全州,城南,清州/パク・イムグン,キム・ギソン,オ・ユンジュ記者pik007@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/376774.html 訳J.S