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[単独] “軍警, 麗水(ヨス)順天(スンチョン)事件時、順天民間人439人虐殺”

原文入力:2009-01-08午前09:38:32
真実和解委, 確認不能まで合わせれば2千人余り推定
"戒厳令 限界踏み外した違法行為”…国家謝罪勧告

クォン・オソン記者

真実・和解のための過去史整理委員会(真実和解委・委員長アン・ビョンウク)は1948年 ‘麗水・順天事件’(麗順事件)で順天一帯だけで民間人439人が軍と警察により集団射殺された事実を確認したと7日明らかにした。

麗順事件は1948年10月 ‘済州4・3事件’鎮圧命令に反発して、麗水第14連隊所属左翼系軍人2千人余りが反乱を起こした事件だ。反乱軍は政府軍の鎮圧作戦が本格化するや白雲山(ペクウンサン)・智異山(チリサン)などの山に入り山岳遊撃隊の‘パルチザン’として活動し、これらを討伐する過程で近隣地域民間人らが多く犠牲になった。

真実和解委は「順天は当時民間人被害が最も多かった地域で、遺族と生存者たちの証言などにより確認された民間人犠牲者だけで439人に達することが明らかになった」として「具体的に確認することができない場合まで含めれば全体犠牲者は2千余人程度に上ると推定される」と明らかにした。これら民間人犠牲者は反乱軍に加担したり、加担したという無実と謀略,または反乱軍に宿泊を提供したり単に作戦地域に居住していたという理由等で反乱軍討伐に出た軍・警によって集団射殺されたと真実和解委は明らかにした。真実和解委はまた事件関連者を逮捕して調査する過程で無差別的な連行,不法な取り調べ・拷問が行われた事実も確認した。

真実和解委は当時政府が公布した戒厳令に対して「根拠法がない状況で戒厳令が公布され、現地地域司令官が戒厳令に対する恣意的な判断で民間人を不法連行し殺害した」として「これは戒厳令の限界を踏み外した違法行為」と結論付けた。

これに伴い真実和解委は「民間人犠牲は現地討伐作戦指揮官の命令によってなされたが、最終的な監督責任は国防部と李承晩大統領,そして国家に帰属する」として国家に謝罪と慰霊事業支援を勧告した。また民間人の犠牲事実を公式刊行物に反映し軍・警と学生を対象に関連教育を強化することも勧告した。キム・トゥクジュン国史編纂委員会研究士は「麗順事件は政府樹立初期の李承晩政権が国家保安法を制定して強力な反共国家を構築する契機となった」と語った。 クォン・オソン記者 sage5th@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/331999.html

原文: 訳J.S