原文入力:2009-09-06午後07:06:49
予告なしに水門開く…水位2.4m→4.69m
キム・ギソン記者
←北韓ダム放流 臨津江で6人失踪
6日京畿道,漣川地域で臨津江が突然増水し川岸でキャンプをしていた市民6人が失踪した。警察と消防当局は北韓が予告なく臨津江上流のダムから放流したためと明らかにした。北韓のダム放流で網や簗などの漁具を流されたことは何回もあったが人命被害は今回が初めてだ。
この日朝6時頃、京畿道,漣川郡,郡南面,進祥里の臨津橋から200m離れた臨津江下流側砂島でソ・ガンイル(41)氏など7人がテントを張りキャンプをしていたが、突然増えた川の水にソ氏など5人が失踪した。続いて1時間20分後、臨津橋から2km離れた百鶴面,老谷里ピリョン大橋でもキム・テグン(39)氏が増水した川に巻きこまれ失踪した。警察と消防当局,軍部隊は119救助隊員など850人余りの人員とヘリコプター2機など60台の装備を動員し失踪者の捜索に出た。
漢江洪水統制所と漣川郡は「南方限界線臨津江必勝橋の水位は最近2.40m程度で維持されてきたが、雨も降らなかったのにこの日明け方3時から増水し1時間後の4時には4.11mまで水位が上がり、朝6時10分頃には4.69mまで高まった」と明らかにした。しかし韓国水資源公社と漣川郡はキャンプ客の中で1人が事故現場から脱出し申告をした後にこういう事実を知った。このためにキャンプ客など臨津江周辺で週末を過ごした住民たちに対する待避などの案内放送が遅れ人命被害が大きくなった。
北韓はこの間1年に2回程度、雨季を控え水位調節のために ‘4月5日ダム’ の水門を開いた。このために臨津江の水位が突然高まり漣川・坡州地域漁民らの漁具被害が毎年反復されてきた。北韓は2001年から臨津江に4月5日ダムなど小規模ダム4ヶと‘黄江ダム’をすでに建設ないし建設中だと伝えられた。臨津江は全体水路の68%にあたる173kmが北韓にある。
一方、この日午前10時頃、漣川郡,臨津江の必勝橋付近で4~5才と推定される北韓の男の子の遺体が流されてきた。
失踪者はソ・ガンイル(41),イ・ギョンジュ(39),イ・ヨンテク(8),ペク・チャンヒョン(40代),イ・トゥヒョン(40代),キム・テグン(39)氏らだ。
統一部はこの日、失踪事故と関連して資料を出し「南北は2005年 ‘臨津江 水害防止と関連した合意書’ を採択した経緯があるが、この合意書には臨津江流域の水害防止のための両側の調査日程に対して合意しただけで具体的な行動規範などは決められていない」と明らかにした。すなわち臨津江のように南北共有河川の利用と関連し、具体的で実効的な南北合意は事実上存在しないということだ。
漣川/キム・ギソン記者player009@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/375235.html 訳J.S