原文入力:2009-09-02午前06:37:47
“不公正裁判 抜け出せず…
弁護人ができることがない”辞任届
検察3千余ページ公開 継続拒否
裁判所は裁判延期 受け入れず
抗議の傍聴客4人に拘束命令
ソン・ギョンファ記者
←1日午後、ソウル大漢門前で進歩新党,イ・ミョンバク政権龍山撤去民殺人鎮圧汎国民対策委員会会員と遺族らが龍山惨事問題の解決を要求する三歩一拜を行い警察に阻止されている。キム・テヒョン記者xogud555@hani.co.kr
“ひとまず拘束して下さい。”
法廷警衛らがX字が描かれたマスクをつけて席から立った女性4名の腕を引っぱった。法廷内ががやがやし始めた。検事は証拠書類をいち早く読み降りて行き、“裁判を受けることはできない”という被告人の要求は覆われた。1日午後2時、‘龍山撤去民惨事事件’裁判はこのようにゆがんだ風景の中を一瀉千里に進行された。
この日の公判は開始前から跛行が予告された状態だった。弁護団はこの日午前「検察が捜査記録を追加公開しないまま裁判を強行するならば非公正性を免れることはできない。このために弁護団は取れる措置をすべて取ったが、これ以上できることがない」として裁判所に辞任届を出した。
裁判所はチョン・ドゥファン,ノ・テウ前大統領裁判以後、初めて番号札を配り傍聴客数を制限した。裁判所のソウル中央地裁刑事合意27部(裁判長 ハン・ヤンソク)は去る公判で法廷騒乱が起こったという理由で、公益勤務要員2人にビデオカメラを持たせ傍聴客の一挙手一投足を撮った。法廷の天井からは閉回路テレビ(CCTV)カメラが‘二重監視’をしていた。
私選弁護団が辞任届を出し、裁判所は国選弁護人を弁護人席に座らせ公判を強行した。黒い喪服を着たイチュンヨン(36・拘束起訴)氏は「今の状況では裁判を受けることができないので裁判を延期することを望む」としたが、裁判長は「被告人らの拘束期間が長くなっており、この間被告人らの主張を十分に聞いた」として受け入れなかった。イ氏は「裁判を拒否する」として背を向け、これに抗議する意でマスクをかけ傍聴席で立ち上がった4人には5日間の拘束命令が下された。傍聴席のムン・ジョンヒョン神父は「被告人らが拒否する裁判をこれ以上傍聴できないから静かに出て行く時間をくれ」と言い100人余りの傍聴客が法廷を出た。
検察が公開を拒否している‘未公開’捜査記録3000余ページを巡る神経戦は6次公判に続きこの日の7次公判でも跛行の原因になった。裁判所の文書複写・閲覧命令に対する検察の頑強な拒否、被告人らの裁判官忌避申請と3回の棄却決定などで龍山惨事公判は葛藤解決と審判の場としての機能を失っている。225日目をむかえたこの事件は葛藤の延長と増幅という悪循環に陥っている。
被告人らと弁護団は検察が出さなかった記録に事件の真実を明らかにする何かがあると信じているが検察は黙殺無返答だ。キム・ジュンギュ検察総長は先月開かれた国会人事聴聞会で「被告人の防御権に重要な懸案ならば公益の代弁者として検察が渡さなければならない」としたが、その後にも変わったことは何もない。
私選弁護人らが所属した民主社会のための弁護士会(民主弁護士会)はこの日声明を出し「被告人らに今このまま裁判に応じさせることは弁護人として罪悪であり良心に反すること」として「今このままで裁判を進めることは文明国家の公正な裁判どころか被告人らの憲法的権利を踏みにじる司法の恥辱」と主張した。 ソン・ギョンファ記者freehwa@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/374443.html 訳J.S