原文入力:2009-08-20午後11:38:34
行安部“現政府に批判的演説は困る”…事後検閲 論難
遺族たち, DJ日記 今日公開…パク・クネ“故人の冥福祈る”
ソン・ホジン記者
政府が20日、金大中前大統領の生涯最後の演説を撮った動画がイ・ミョンバク政府に批判的な内容を含んでいるとして公式葬儀室前庭での上映を禁止し‘事後検閲’だという反発を買っている。
チェ・ジェソン民主党議員はこの日、葬儀室が整えられた国会で記者らと会い「行政安全部が提供した映像車両で上映してくれと行安部に4枚のCDを渡した」として「しかし、行安部がこのうち金前大統領が去る6月11日にソウル63ビルディング会議場で行った‘6・15南北共同宣言9周年記念特別演説’の上映を禁止した」と明らかにした。民主党の別の関係者は「行政安全部が、金前大統領が演説で民主主義と南北関係危機を話すなど現政権に対して良くなくおっしゃり、上映するのは困るという意を伝えてきた」と話した。当時演説で金前大統領は「50年間、血を流して勝ち取った民主主義が危険で非常に心配」として「行動しない良心は悪の側」と政府を糾弾した。南北関係に対しても「前職大統領らが合意した6・15と10・4宣言をイ・ミョンバク大統領は必ず守らなければなければならないと強力に忠告する」と話した。
チェ議員は「言論を通じ演説内容がみな知らされているのに、亡くなった方の生前のお言葉まで事後に検閲するのは穏当でない」として、上映禁止撤回を要求した。行政安全部が上映を許諾した残り3枚のCDは放送会社と金大中図書館で製作した金前大統領の生涯を扱っている。
こういう中でも国会本庁前葬儀室には弔問客たちが夜通し続いた。金前大統領の夫人イ・ヒホ氏が涙を流して最初に花一輪を捧げパーキンソン病にかかり話すことも難しい長男キム・ホンイル氏も車椅子に乗ったまま父親の遺影に目を合わせるなど遺族たちも弔問した。
朴正熙前大統領の娘であるパク・クネ前ハンナラ党代表もこの日葬儀室を訪れた。彼女は「深く哀悼する気持ちで故人の冥福を祈る」と話しただけで‘父親と金前大統領の過去の政治的関係’等を振り返る取材陣の質問には答えなかった。遺族側はこの日、葬儀3日間で全国から27万人が弔問したと集計した。
遺族たちは金前大統領が去る1月1日から病状が悪化する直前の6月4日までに書いた日記の一部を21日に公開することにした。金前大統領側チェ・ギョンファン秘書官は「日記内容を計40ページにまとめた本3万冊を作り全国焼香所に配布する」として「本の題名は日記内容から取ってきた‘人生は美しく歴史は発展する’に決めた」と話した。彼は「日記には大統領が過ごしてきた人生に対する所感、夫人に対する切ない情と愛,東橋洞の私邸に咲いた花や木、普段楽しまれた漢江のほとりのドライブ、ビル・クリントン前米国大統領など良い友人らとの出会い、盧武鉉前大統領を失った悲しみ、などが含まれている」と話した。彼はまた「金前大統領が2006~2007年の2年間、金大中図書館が進めた口述史(Oral History)プロジェクトに参加し、41回にわたり46時間分量で録画した自伝的内容の映像物も残した」と明らかにした。遺族側は詩人コ・ウン氏が送ってきた古い詩‘あなたは私たちです’に曲を付けた追慕曲も製作することにした。
ソン・ホジン記者dmzsong@hani.co.kr
原文: 訳J.S