大統領府が保護犬の「トリ」を大統領府に迎え入れると明らかにした。
大統領府関係者は14日「保護犬トリを大統領府に迎え入れる手続きを関連省庁と協議している」として、大統領選挙期間の約束を守ってトリをファースト・ドッグにする計画を発表した。
これと関連し、ハンギョレと動物自由連帯、カラ、ケアなどの動物団体は先月から「保護犬を大韓民国のファースト・ドッグに!」キャンペーンを通じて、大統領選候補に保護犬の迎え入れを要請した。3つの動物団体はそれぞれ黒い犬の「トリ」、珍島犬ミックスの「ポクナム」、心に傷を負った「後ろ足」などのエピソードを紹介し、これらを新しい大統領のファースト・ドッグとして推薦した。「ファースト・ドッグ」は、大統領府で大統領の家族と共に生活する伴侶犬で、一国の象徴的な伴侶動物の役割を果たす。
大統領府が迎え入れると明らかにしたトリは2015年、動物権団体「ケア」に救助された黒い犬である。ケアの活動家たちがクリの実(パムトル)のようにかわいいと言って「トリ」と名付けたが、実際にはまだ保護犬センターで新しい飼い主を待ち続けていた。
ケアは「黒い犬を嫌う偏見のため、新しい飼い主が現れていない」と説明した。トリの詳しいストーリは「ファースト・ドッグ」キャンペーンのホームページ(storyfunding.daum.net/project/14704)で見ることができる。今回のキャンペーンを進めたハンギョレと動物団体は、大統領府と迎え入れのための手続きを協議している。
一方、慶尚南道梁山(ヤンサン)の自宅で暮らしていた猫「チンチンイ」も最近、大統領府に入った。チンチンイは文大統領の娘タヘ氏が道に迷ったのを拾って飼っていたが、結婚する際、文大統領に預けた猫だ。これからトリまで加わると、保護犬出身の「ファースト・ドッグ、ファースト・キャットカップル」が、大統領府で戯れることになる。
しかし、文大統領が大統領府に入居した翌日の14日午後、ツイッターに「チンチンイが入居したが、心配ができた」と明らかにしており、状況が変わる可能性もある。大統領府官邸の隅にジョウビタキがヒナ5匹を育てているのが発見されたのだ。ヒナたちは、文候補が当選した日に孵ったという。文大統領は「チンチンイは梁山の自宅でときどき鳥を捕ってきて、びっくりさせられましたので」と述べ、悩みをほのめかした。