2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪のメイン会場であるアルペンシアの近くに、地域の代表料理の「オサムプルコギ(イカと豚三枚肉の焼肉)」をテーマとしたグルメ横丁が生まれる。
平昌郡は24日午後、大関嶺面(テグァンリョンミョン)横渓里(ファンゲリ)で「オサムプルコギ試食会」を開いた。郡はこの日の試食会で、地域の農産物・特産物を活用して新たに開発したオサムプルコギとオサムチャグリ(イカと豚三枚肉の鍋)、イカゲソの天ぷら、イカゲソともやしの煮込み、イカと貝の鍋のメニューを披露した。
この日新しく披露したオサムプルコギは、従来の伝統的なオサムプルコギにツルニンジンの汁をタレに入れ、豚肉特有の香りを抑えたのが特徴だ。また、イカの胴でオサムプルコギを作ったあとに残って処置に困るイカの足を利用し、イカゲソの天ぷらなど新しいメニューも披露した。
オサムプルコギ試食会は、平昌郡が推進している横渓オサムプルコギ通り造成事業の一環だ。平昌郡は、平昌五輪を機に地域を訪問する国内外の観光客に向けて、今年7月までに16億ウォン(約1億6千万円)をかけてアルペンシア入り口の横渓にオサムプルコギ通りを造成しようとしている。
横渓には現在10店近い食堂がオサムプルコギを販売している。郡は新しく造成されるオサムプルコギ通りの商人たちがメインメニューをオサムプルコギに変えれば料理方法などを支援する計画だ。
平昌郡はまた、横渓オサムプルコギ通りに道案内板と移動式の街頭販売台、通りの壁画などを設置し、オサムプルコギ販売業者には2000万ウォン(約200万円)程度の飲食店施設改善事業費も支援する予定だ。
横渓オサムプルコギは、厚めに切ったイカと豚三枚肉をさまざまな薬味とあえて、野菜やキノコを入れ焼肉用の金網で焼く料理だ。江陵(カンヌン)に近いため新鮮なイカを手に入れやすい横渓では、昔から豚三枚肉を食べる時にイカと一緒に焼いて食べた。脂っこさが全くなくしこしこしたイカに豚三枚肉やコチュジャンの脂っこい辛味が加わり、おかずはもちろん、酒の肴としても最適だ。
平昌郡庁経済体育課のチョン・ヘドン主務官は「地域でオサムプルコギを販売し始めて50年あまりになる。五輪を控え、平昌を訪れた国内外の観光客が「平昌五輪といえばオサムプルコギ」と思い浮かべることができるよう、代表的な名物料理に育てる」と話した。