本文に移動

[フォト] 消せない記憶

登録:2017-01-17 07:19 修正:2017-01-17 07:41
朴正煕政権末期の1976年に完工した「南営洞対共分室」の中央にある鉄製螺旋階段//ハンギョレ新聞社

 縛られて目隠しをされ、この鉄の階段を回り回って上っていく間に、理由も知らされず連行されてきた被疑者は方向感覚を失い極度の恐怖感に襲われるようになる。朴正煕(パク・チョンヒ)政権末期の1976年に完工した「南営洞(ナミョンドン)対共分室」の中央にあるカタツムリ型の鉄製階段だ。完工後「海洋研究所」という看板に隠れて幾多の愛国民主人士を捕え連行し、あくどい拷問を事とした上に、ついには1987年1月14日ソウル大生朴鐘哲(パク・チョンチョル)を5階の9号取調室で水拷問により死亡させた。韓国現代建築の巨匠と呼ばれた金寿根(キム・スグン)が維新政権の要請に応えて拷問と取調べに最も適した建物として献呈した拷問工場であった。

カン・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2017-01-13 21:05

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/dica/778678.html 訳A.K

関連記事