原文入力:2009-08-03午後09:34:48
ニュータウン地区‘過去痕跡造成事業’計画見れば
9ヶ所中2ヶ所だけが実物残す…‘事業の意味 退色’批判起きる
ソンチェ・ギョンファ記者
←ニュータウンと再開発によって過去の都市空間が消えているが、ソウル市と彼らは写真展示会と標示石などで過去の痕跡を保存すると明らかにしている。写真はニュータウン開発で消える阿峴洞通りと北阿峴洞の路地。キム・ジンス,キム・ギョンウク記者
ソウル市がニュータウン再整備促進地区の過去の姿を残すという‘過去痕跡造成事業’が実際に過去の姿を保存したり復元したるするのではなく、過去の写真展示会に終わり‘恩着せがましく’終わるという批判を受けている。‘過去痕跡造成事業’は住民の暮らしぶり・追憶・哀歓が込められた路地や町内の痕跡を記録したり保存する事業をいう。
ソウル市は2008年からニュータウン再整備促進地区26ヶ所と均衡発展促進地球9ヶ所など35ヶ区域を対象に‘過去痕跡造成事業’を行っている。現在まで9ヶの自治区が事業計画を提出した。ソウル市は去る3月18日、自治区がニュータウン地区に‘過去痕跡造成事業’を推進すれば、その費用を補助するという内容で‘ソウル市都市再整備促進のための条例’を改正した。しかし‘過去痕跡造成事業’計画を提出した9ヶの自治区の中で、実際に過去の通りや町内の一部を保存する計画をたてたところは殆どないことが明らかになった。
‘過去痕跡造成事業’計画が立てられた事業候補地は水色・増山,加里峰,往十里,新林,中和,漢南,新井,傍花,始興など計9ヶ所だ。この内、漢南地区にニュータウンを推進中の龍山区だけが朝鮮世祖の時に建てられた亭子である‘濟川亭’と井戸から水が流れて道を作ったという‘チャンウ水路’を復元するという計画を明らかにした。
龍山区を除く残りの地域では写真や動映像展示,記念碑設置などが‘過去痕跡造成’計画の全て。ある自治区関係者は「ソウル市が過去痕跡造成計画を提出しろと言うのでやるだけ」として「再開発区域で特別に残すことも作ることもなく、造形物や写真を通じて町内を紹介する程度に考えている」と明らかにした。ニュータウンではないが、鍾路区避馬路地の場合も‘ル メイエル’建物を作り、避馬路地の過去の場所を一部残したものの避馬路地の情緒や雰囲気とは全く異なり、‘しない方がマシ’という批判を受けた。
これに対してファン・ビョンウ文化連帯文化遺産委員長は「ソウルのあちこちに残っている歴史遺跡や生活・商業空間をそのまま残さなければならないという市民団体らの要求が激しいからと、ソウル市が無理にそぶりだけする姿」として「実際に通りや路地であり、建物をみななくし写真と標示石だけ残しておくことに果たして何の意味があるというのか」と反問した。
ファン委員長は「ニュータウンや再開発事業過程でその町内の代表的な町や路地の1,2ヶ所でも実際に残す試みをする必要がある」と話した。
ソンチェ・ギョンファ記者khsong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/369346.html 訳J.S