韓国人は他の人と共に喜び、悲しむ共感力をどの程度持っているのだろうか。米国ミシガン大学の研究陣が世界63カ国10万4千人を対象に、オンライン・アンケート調査を通じて分析した結果、韓国人の共感力のレベルは世界6位であることが分かった。今年の江南(カンナム)駅殺人事件、九宜(クウィ)駅スクリーンドアの死亡事件以降に登場した、多くの市民たちの追悼メッセージがどこから来たのかを見せてくれる調査結果と言える。共感力のレベルに対する国際的なランキング調査は今回が初めてだ。
研究をリードしたウィリアム・チョプティク教授(心理学)によれば、アンケートは他の人に対する同情心、そして他の人の立場で考える程度を測定することに重点が置かれた。回答者が少ない国は順位から除外した。
調査の結果、共感力1位はエクアドルが獲得した。次いで、サウジアラビア、ペルー、デンマーク、アラブ首長国連邦が2~5位を占めた。米国は韓国に続き、7位を記録した。続いて台湾、コスタリカ、クウェートがトップ10にランクインした。
中東3カ国が上位圏に…東欧が最下位圏
チョプティク教授は「長期にわたって隣国との戦争を経験した中東の3カ国が、共感力上位に入ったことに驚いた」と語った。彼はこのような結果は、他国の人たちに対する共感と自国の人たちに対する共感を区別しなかったことが原因かもしれないと話した。
調査対象国のうち、共感力が最も低い国は、東欧のリトアニアだった。研究陣は共感力最下位10カ国のうち、7カ国国が東ヨーロッパ諸国だったと明らかにした。
研究陣は2011年の研究では、米国の大学生たちの共感力が20年間にわたり徐々に下がってきたという研究結果を発表した。研究陣は、ソーシャルメディアの爆発、暴力といじめの増加、成功の期待値の増加、養育方式の変化などを潜在的な要因に挙げた。チョプティク教授は、しかし「今回の研究結果はまさに今この瞬間に見られた共感力を瞬間的にとらえただけで、文化は常に変わる」と強調した。
今回の研究結果は、10月11日付の電子版「比較文化心理学ジャーナル」に掲載された。