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解雇者 救済範囲 巡って‘伯仲’

原文入力:2009-07-30午後09:04:03
篭城者全員を無給休職しても追加費用72億に過ぎない
会社側“人材 全て抱え込めば第3投資家が出てこない”

←パク・ヨンテ共同管理人(左側二番目)とハン・サンギュン金属労組双龍車支部長(右側二番目)等、双龍車労使が30日午前、京畿平沢,七槐洞,平沢工場内コンテナ内で交渉を行っている。 双龍自動車提供

30日電撃対話に出た双龍自動車労使は整理解雇可否と無給休職者数を巡って終盤までするどく対抗した。

会社は当初、構造調整計画案で2646人を構造調整し残った構成員らの苦痛分担等を通じて2320億ウォンの費用を節減する計画だった。しかし労組側は人為的な構造調整の代わりに5時間ずつ交代勤務と3組2交代投入および賃金債権担保を通じて費用節減が可能だと主張した。この間これらが激烈に対抗した理由は単純に人員調整と費用節減次元の問題を越え、会社の長期生存戦略に対する見解の差が根底にあったためと見える。

会社側は先月26日最終案として希望退職450人,分社・営業職転換320人,無給休職および優先再雇用200人を提案し、30日の対話で無給休職を最大40%まで増やす意向があることを伝えた。労組は一部、分社・営業職転換などを受け入れることもできるが雇用関係を維持した‘派遣’形態を主張し無給休職の数字も最大限増やすことを要求していることが明らかになった。労組は無給休職者による国民年金や4大保険料負担などの問題は基金などの色々な方法が可能だという立場だ。だが問題は費用ではない。政府のある関係者は「篭城した976人全員が無給休職しても年間追加費用は72億ウォン程度」として「費用問題はマイナーな問題」と話した。

パク・ヨンテ共同管理人は<ハンギョレ>とのインタビューで「今の時点で見れば双龍車がまた生産稼動することになれば、ずっと開発が遅れているC200生産人員を含め待機人材が760人だ。ところがそこに970人を抱えなさいと言う。それでは少しどころか、いつ使うかも知れない人材1730人を抱えることになるが、どんな投資家がこういう負担を背負い込むだろうか」と話した。このように会社は‘一日でもはやく第3の投資家を探すこと’を前提としている。これに比べ、労組は産業銀行の持分転換や公的資金投入などを要求してきた。

こういう表向きの理由の他にも会社側の悩みはある。社内強硬派や社会の一部で提起される公平性問題も負担だ。会社が再雇用をする時期になれば、既存希望退職者1600人余りと同一割合で同時に実施すると最後まで強調する所以だ。会社側関係者は「この間労使が互いに適当に隠しあい原則通り解決できずに今の事態まで達した」として「労使関係が変わらなければならない」と強調した。これに対して政府の高位関係者は「無給休職は労組員の身分が維持される。これから新しい主人を探さなければならないのに強硬派らが継続して意志決定をするようになるならば可能か」として「(無給休職者を)無制限に増やしてあげることができない最も現実的な理由」と話した。

上海車技術流出問題や政府の責任問題などは今回の交渉の案件ではないが、相変らず労使が大きな見解の差を見せている。今後、産業銀行の資金支援などが問題になる度にいつでもまた水面上に浮び上がりうる争点だ。

キム・ヨンヒ記者dora@hani.co.kr

原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/368732.html 訳J.S