日本軍慰安婦被害ハルモニ(おばあさん)に向かって「日本政府が謝ったのでお金を受け取りなさい」という趣旨の話をした女性家族部のカン・ウンヒ長官が、ネチズンに袋叩きに遭っている。連合ニュースによれば、カン長官は8日、京畿道広州(クァンジュ)の「ナヌムの家」を訪問し、慰安婦被害ハルモニたちに「日本政府が悪かったと反省し謝罪してお詫びをした。先日、財団にお金を送ってきたので、ハルモニにお配りする。心配しないでください」と話した。女性家族部は昨年12月28日、韓日合意により日本政府が支出する10億円を執行する「和解・癒やし財団」の主務部署だ。ナヌムの家のハルモニ6人は、日本政府の真の謝罪を要求し、日本政府が拠出した(一人当たり)1億ウォン(約930万円)を受け取らないと明らかにしている。
中秋節を控えて慰問のために訪問したカン長官は、プレゼントに買ってきたスカーフをハルモニ9人の首に巻いて差し上げもした。チョン・ボクスさん(100)がスカーフを手で拒むと、カン長官は「チョンおばあさんはよく拒まれる」と話した。カン長官と女性家族部の職員は、ハルモニたちとユンノリをした後「市場に行って買い物にでも使って下さい」と言って、市場用の商品券1万ウォン券を一枚ずつ手渡した。
これのような便りが知らされると、ネチズンたちは「10億円で慰安婦ハルモニの名誉、自尊心、民族の尊厳を売り払っておきながら、日本が反省しただと?」 「日本政府が金で過去を揉み消そうとしても、まともな謝罪を求めるべき我が国の政府が、日本政府の代わりに被害者の金を受け取り、(これで)終わりにしようと説得している」などと批判を浴びせている。ハルモニに「買い物に使ってください」として差し上げた1万ウォンの商品券についても「物価も知らずに、ばかにしているのか?」 「カン長官も今年の中秋節ボーナスに1万ウォンの商品券を一枚受け取ってください」などと反応した。
この日カン長官に会ったイ・オクソンさん(89)は「(慰安婦問題を)早く解決してほしい。(日本政府は)謝罪も反省もしていない。(韓日両国間の)合意には反対する」として「日本が謝った」といったカン長官に反論した。