原文入力:2009-07-21午前08:42:00
ストライキ61日目 終わりの見えない戦い
会社側, 対話打切り 全方向圧迫…ストライキ労組員‘激烈抵抗’
警察,強制鎮圧に負担感…協力業者は“清算”の声
ホン・ヨンドク記者,キム・ヨンヒ記者
←20日でストライキ61日目をむかえた双龍車,平沢工場は警察ヘリコプターが低く旋回する音と黒煙,煙りの臭いが入り乱れ‘戦場’を彷彿とさせた。裁判所が労組員退去のための強制執行を試み労組に向けられる‘全方向締めつけ’が本格化した。双龍車は破局に突き進むのか。
■戦場彷彿
警察はこの日午前、34個中隊3000人余りを工場内外に配置した。強制執行のために裁判所関係者たちが工場に入るや警察はこの内400人余りを労組が占拠中の塗装工場側に前進配置させた。正門と塗装工場の間の空地には朝早くから労組側がブタンガスを爆発させ火をつけたタイヤから吹き出す黒煙が空を覆い、その間を赤外線カメラを装着した警察ヘリコプター2機が飛び回り動向を把握した。
平沢支院パク・ゴン執行官たちが塗装工場接近を試みたが、労組員らは屋上からボルトやナットをパチンコに装填して撃ち、これらの接近を阻んだ。執行官らは3回試みハンドマイクを通じて「工場を空けてくれ、これを妨害すれば公務上業務執行妨害罪だ」と話したが、労組の抵抗に結局1時間30分後に撤収した。
だが午後に入って知らされたストライキ労組幹部の妻の自殺の情報で工場の雰囲気は急変した。正門前に集まっていた双龍車家族対策委会員たちは「会社がついに人を殺した」として嗚咽した。警察は20余個中隊を配置し外部の人の工場進入を防ぐなど緊張した様子だ。民主労総と家族たちはこの日午後7時、平沢工場正門前で追慕ろうそく集会を開いた。
←双龍車工場に対する退去強制執行企図がなされた20日午後平沢市,七槐洞の工場前で、この日自殺した政策部長の妻について会社側と警察を糾弾する集会兼記者会見で、ある家対委会員が泣いている。 平沢/キム・テヒョン記者xogud555@hani.co.kr
■対話,鎮圧共に難しい
こうした中で労使間の対話チャンネルは完全に詰まりつつある。会社側はこの日塗装工場に入っている水とガスを切ってしまった。イ・ユンホ知識経済部長官はこの日国会で「双龍車の生存可能性が非常に低いと見ている」として「このまま持続すれば破産は避けられない」として労組を圧迫した。政府が仲裁に出ないという意思も明確にした。
ストライキ労組員に対する圧迫程度が高まるのは‘労組の内部分裂が加速化すれば事態が解決される’という見解が会社や政府側で力を増しているためと見える。知識経済部のある関係者は「内紛が起きていると考える。脱出した人々の不満が内部にきちんと伝わっていないということだった」と話しこういう雰囲気を裏付けた。会社側は「労組が具体的な代案を出せば対話するという方針は変わりがない」と話すが、事実上どんな妥協余地も提示せずにいる。
だが直ちに警察が占拠ストライキを鎮圧する可能性は高くないと思われる。この日カン・ヒラク警察庁長官は「裁判所の強制執行に伴う不祥事を防ぐという次元だけ」であることを強調し塗装工場進入は易しくないことを表わした。無理な鎮圧で犠牲者を出す状況は政府や警察にも負担になる。
■再びふくらんだ‘破産申請説’
双龍車の最大債権者である協力企業等の動きが尋常でない。こうした状況で来る9月15日に予定されている関係人集会以前に「清算手続きを踏もう」という声が出てきている。協力企業等の集いである‘協同会’関係者は「8月1日労使両側に損害賠償訴訟と同時に破産裁判所に早期破産申請をする」と明らかにした。協同会事務総長のネ・オテク,チェ・ビョンフン代表は「2600ヶ協力業者に20万人が関わっているが、少しでも職員に退職金でも払おうとすれば企業価値が残っている間に清算するのがよりマシだ」と主張した。これに対し双龍車関係者は「協力企業等が来月1日に破産申請を出せば、労使は事実上共倒れになる」と話した。 平沢/ホン・ヨンドク記者,キム・ヨンヒ記者dora@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/366923.html 訳J.S