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小規模学校‘給食費戦争’…“年間3千万ウォンあれば無料給食”

原文入力:2009-07-17午前07:01:22
給食費未納生徒 10~15%…大部分‘農村学校’憂い
遅れた地域 学校ら憤怒“現場に一度でも来てみなさい”

ホン・ヨンドク記者,イ・ギョンミ記者

←2009年7月15日 京畿道教育庁 小学生無償給食企画関連/京畿道,高陽市,紙杻小学校教室での給食の様子。高揚/イ・ジョンチャン選任記者rhee@hani.co.kr

‘予算削減に期待に見合って失望も大きい’京畿道の学校ら

京畿,華城市,麻道面,チョン・ウォルリ青園小学校はいわゆる‘農村学校’だ。この学校のポン・テヨン(60)校長は子供たちのお昼を思い出すたびにいつも気が重い。学校に調理施設がなく「子供たちに冷めたご飯を食べさせるのが申し訳なく」思うためだ。去る15日に訪ねたこの学校の昼休み、近隣学校から配達されたご飯とワカメのスープ,キムチがお昼に出てきたが、すでにほとんど冷めた状態だった。給食費はさらに問題だとポン校長は伝える。現在、全体生徒120人中で15%にあたる18人が給食費を支援されている。基礎生活受給者1人、片親と祖父母5人、子供3人以上 6人、低所得層5人、両親障害者1人だ。

道教育庁の農村地域給食支援費900ウォン(1食当たり)を除いて残りの生徒1人が払わなければならない給食費は月3万4000ウォンだ。一世帯から2人が通えば月6万ウォンを越える。生計が容易でない農村の現実で毎月15~20人の未納者が出てくる。イ・某行政室長は「督促電話を3~4回ずつすれば両親とともに暮らしている筈の子供が、実際には祖父母と一緒に暮らしている場合も多い」とし、「給食費支援の知らせに大いに期待したが残念だ」と話した。

「農村地域の子供の中にも自家用に乗る程に豊かに暮らしている子供がいるんじゃないですか?」という問いに、ポン校長は「農村の実情も知らない」として驚いて飛び上がった。「大衆交通が不足した田舎で、自家用車は最小限の通学手段に過ぎない」として「大きい果樹園や養豚場を営む富農たちは、子供たちを都市に留学させていて田舎にはいない」というのがポン校長の説明だ。併設幼稚園に至っては900ウォンの給食費支援もない。ポン校長は「農村には本当に‘お金’になるものがない」とし、「農漁村地域だけは必ず無償給食にしなければならない」と話した。

実際に京畿道議会ソン・ヨンジュ議員(民主労働党)の調査結果によれば、300人以上の都市学教と比較して京畿道内の島嶼と辺境地,農漁村,都市内300人以下小規模学校の生徒たちの基礎受給者比率は1.5倍、片親家庭が占める比率は1.3倍、次上位階層比率は2.2倍も高かった。食事を心配しなければならないこれらには無償給食霧散の便りにともなう無念さはより大きく見えた。

高陽市,徳陽区,紙杻小学校は全校生が164人しかいない都心の中の小規模学校だ。この学校もやはり調理室が別になく、毎日近所の三松小学校から食べ物を‘配達’してくる。この学校の給食費は1食当たり2290ウォンだ。無料給食対象は基礎生活需給対象者と次上位階層家庭の子供59人だ。残りの子供たちは道から一食当たり550ウォンずつ支援を受けても一ヶ月の給食費が3万4000ウォンに達する。

高揚でも後れた地域内のビニールハウスで一日3万ウォン余りの日当を受け取ったりソウルに出退勤する日雇い労働者が大部分の父兄たちは給食費提出督促を受けるのが常だ。両親たちの通帳残高がいつも不足していて、この学校は‘スクールバンキング’をせずに父兄が直接行政室にお金を持ってくる。年末になれば給食費未納が10%もなる。この学校のキム・ジョンテ校長は「1年に3200万ウォンあればこの学校の全校生無償給食が可能で、3億ウォンなら高陽市の小規模学校の生徒たちが金を出さずにご飯を食べることができる」とし、「政治論理ではなく現場を一度でも見てから判断してくれたらこのように空しいことにはならかっただろう」と残念がった。高陽市には紙杻小学校のような小規模学校が8ヶ所ある。この学校の生徒たちに支援される道教育庁の1食当たり給食支援金もやはり550ウォンだ。手に負えない給食費戦争は2学期も再演される展望だ。
華城高揚/ホン・ヨンドク,イ・ギョンミ記者ydhong@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/366322.html 訳J.S