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人権活動 ‘距離が遠い’人権委員長 内定者

原文入力:2009-07-16午後09:37:29
イ大統領, ヒョン・ビョンチョル漢陽サイバー大学長指名
人権専門的知識・経験なく ‘管理型’ 人物
“政府の人権委認識 あらわれ ”憂慮の声

ホン・ソクチェ記者,ファン・ジュンボム記者

←ヒョン・ビョンチョル国家人権委員長内定者

“学者として人権を勉強したが人権委員会については何も知らない”

イ・ミョンバク大統領が16日新国家人権委員長に内定したヒョン・ビョンチョル(64・写真)漢陽サイバー大学長の話だ。学校の仕事で中国,北京に出張に行ったヒョン内定者はこの日午後、仁川空港を通じて急遽帰国したところへ<聯合ニュース>記者と会い「大統領府の人事検証が進行されるという話は聞いたが、具体的にどんな席に内定するという話は聞けなかった。人権委委員長内定事実は今日知った」としてこのように話した。

大統領府はこの日午前、ヒョン委員長の内定事実を知らせ「大学長・学会長など主要職務をあまねく歴任し示した均衡感覚と合理的な組織管理能力は人権委の懸案を解決し組織を安定させ人権先進国としての地位を向上することに寄与すると期待される」と明らかにしたが、人権委内外では批判と憂慮の声が強い。

何よりヒョン内定者は ‘人権と距離が遠い’ という指摘が提起される。 国家人権委員会法第5条は人権委員長と人権委員の資格として「人権問題に関して専門的な知識と経験」を要求している。

全南,霊岩出身のヒョン内定者は円光大と成均館大で民法を専攻した後、1976年から30余年間にわたり漢陽大などの学校で主要職務を受け持ってきた。‘団体協約に関する考察’,‘不当利得法の研究’(1991)等の修・博士学位論文はもちろん以後に発表した大小の論文らもほとんど大部分が不当利得と不法原因給与など民法関連主題を扱っている。客観的に確認可能な人権関連論文や執筆,社会活動などは見つけるのが難しい。

人権委員長候補群に名前が挙がったある要人は<ハンギョレ>との通話で「この間人権委員長は法曹界要人や憲法を扱った方々がしてきたが、民法を主にした人物なので意外だ」と話した。大統領府関係者も「大統領府の中でも ‘この方がいったいどんな方か’ という話があった」として「人権とどんな関係がある人なのかよく分からない」と話した。

このために市民・社会団体では政府が行政力中心の委員長を座らせ、人権委を行政機関の一つに当てようとしているという批判が出てきている。‘国家人権委員会独立性守護教授会’ のチョン・テウク仁荷大教授(法学)は「組織を管理するという次元で内定者が指名された。政府が人権委を眺める認識をそのままに表わしたもの」と主張した。人権委のある関係者は「文化部や総理室要人に見られたように色が不明な委員長の下に実力者事務総長を起用し、人権委を思いのままに扱おうとしているのではないか」と疑問を現わした。

一方、人権団体連席会議と民主化のための教授協議会などは、この日午後記者会見を行い「ヒョン内定者が私たちの社会の人権現実に何の寄与や活動もなかった人物であるため出勤阻止闘争に出る」として大統領府に内定撤回を要求した。

ホン・ソクチェ,ファン・ジュンボム記者forchis@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/366236.html 訳J.S