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韓米軍事演習で中ロが自制求める

登録:2016-03-09 09:02 修正:2016-03-09 11:59
ロシア「朝鮮半島の対立、行き過ぎないように」 
中国「半島安定の根本的破壊は座視できない」
中国の王毅・外交部長が8日、北京で開かれた全国人民代表大会の途中で開かれた記者会見で記者団の質問に答えている。王部長は同日、朝鮮半島の緊張が中国安保にも脅威になり、朝鮮半島の非核化実現と休戦体制の平和体制転換を並行して推進することを再び強調した=北京/AFP連合ニュース

 韓米が史上最大規模の連合訓練を実施していることに、中国とロシアが関連当事国の自制を求めている。

 ロシア外務省は7日(現地時間)に発表した公報局名義の論評を通じ、「朝鮮半島とその周辺地域の情勢の展開が懸念を生じさせている」と関連当事国すべての自制を求めた。ロシア外務省は「今回の合同軍事演習は、形式的には計画されたものだが、実質的には参加部隊の規模と数、種類など作戦の類型で、かつて類を見ないほどの性格を帯びている」、「当然、このような軍事活動の対象にされた国家の北朝鮮は、自国の安保に相応の不安を感じざるを得ない」と指摘した。さらに「ロシアはこれまで、北朝鮮に対するこのような軍事・政治的圧迫に対し、否定的な立場を何度も公開的に明らかにしている」と付け加えた。

 またロシア外務省は「同時に現状況に対する北朝鮮の反応も適切なものとはいえない」、「特に敵対勢力(韓国と米国)に『先制核攻撃』を加えると威嚇する公式声明は容認できない」と非難した。また「北朝鮮はこのような行動を通じ、自らを最終的に国際社会と正反対の位置に立たせ、相手国が国連憲章に規定された加盟国の自衛権により北朝鮮に対する軍事力を行使できる国際法的基盤を提供していることを認識しなければならない」と述べた。ロシア外務省は「すべての当事国が思慮と忍耐心を持ち、朝鮮半島の葛藤が統制不能の状態へと拡大しないよう努力することを訴える」と述べた。

 中国外交部の洪磊報道官も同日、定例会見で「今回の合同軍事演習は前例のない規模で4月末まで継続するものと承知している。これに対する北朝鮮の反応が激しかったことも注目している」、「中国はこのような動向に厳重な関心を示す」と明らかにした。洪報道官は「中国は(朝鮮)半島でいかなる事件や問題が起きることにも決然と反対し、決して“門前”で戦争や混乱が生じるのを容認しない」と強調した。

 王毅・中国外交部長は8日、両会に際した記者会見で「中国と朝鮮半島は山と川が互いにつながり、難しいことも喜ばしいことも共にしてきた」と伝統的な北朝鮮との関係を強調する一方、「(朝鮮)半島の最大の隣国として、中国は半島の安定が根本的に破壊されることも、中国の安全の利益が損なわれることも座視しない。各国が理性的に抑制し、葛藤をより激化させないことを強く求める」と述べた。

北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-03-08 21:05

https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/733928.html 訳Y.B

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