原文入力:2009-07-14午後08:07:40
ソウル自律型私立高 来年13ヶ所・2011年5ヶ所 転換
チョン・ミニョン記者,パク・ジョンシク記者
←キム・ギョンフェ ソウル市教育庁副教育長が14日午前、ソウル市教育庁で‘2010学年度自律型私立高審議指定結果’を確定し発表している。(右側写真)同時刻、全国教職員労組(全教組)等、市民社会団体会員たちがソウル市教育庁前で自律型私立高の廃止と高校平準化拡大を要求している。 パク・ジョンシク記者anaki@hani.co.kr
来年、ソウル地域に自律型私立高(自私高) 13ヶ所が開校する。ソウル市教育庁は14日、自私高転換を申請した25ヶ学校の中で慶熙高など私立高13ヶ所は2010年に、財政確保などの準備がさらに必要な5ヶ所は2011年に各々自私高に切り替える内容の自私高指定審議結果を発表した。これに対して教育運動団体らは高校序列化・入試教育深化など副作用が大きいと憂慮した。
既存の科学・外国語高校に自私高を合わせれば、入学定員の10%
教育不平等深化…早くも私教育熱風の兆し
■どのように運営されるか
来年開校する13ヶ所は来る12月に初めて新入生を選ぶ。新入生募集地域はソウル市に制限され一般選考で定員の80%を選び、社会的配慮対象者選考を通じて20%を選抜する。中学校内申成績の席次百分率上位50~100%範囲内で各学校が決める最低成績基準を充足して初めて自私高に志願することができ、一般選考の場合は別途の面接・口述試験なしで抽選を通じて最終選抜する。
自私高は政府の財政支援を受けないため、授業料が他の一般系高校の3倍に達すると予想される。代わりに教育過程運営の自律性が保障され、教育科学技術部長官が定めた国民共通基本教育過程の50%にさえ従えば残りは学校自律で教育過程を編成することができる。キム・ギョンフェ ソウル市副教育長は「自私高指定と高校選択制の実施で学生・父兄の学校選択権が大きく拡大するだろう」と話した。
←ソウル自律型私立高指定現況
■ “副作用 火を見るように”
だが高い授業料に耐えられ、成績が一定水準以上の学生たちだけが志願できるだけに、自私高が外国語高校・科学高校に続きもう一つの入試名門校になるという心配が多い。優秀学生を誘致するための自社高間の競争が激しくなり、教育過程を主要科目中心に編成し入試教育に集中する可能性が高いということだ。実際に今回、自私高に選ばれた学校らがソウル市教育庁に提出した教育過程運営計画によれば国語・数学・科学など主要科目を増やして運営するという計画が主流になっている。
キム・ミョンシン共にする教育市民会共同代表は「中学生の父兄の立場では、自私高入学後の競争に備えないわけにはいかず、先行学習のための私教育も増えることは確実」として「一部学院ではすでに自私高対応班の広告を出している実情」と指摘した。
また今回の自私高指定で特別目的高校・自私高など一般系高校より先に学生を選抜する前期募集人員が人文系で全体入学定員の10%に達することとなり、高校間の序列化現象も激しくなるという憂慮も出ている。全国教職員労働組合ソウル支部キム・ソククン事務局長は「経済的条件が良く成績が優秀な学生たちは特別目的高校・自私高に集まり、経済状態が良くない学生たちは一般系高に進学することになり、教育不平等がより一層激しくなる」として「結局一般系高校に進学する多数の学生たちが剥奪感を感じることになる状況につながるほかはなく、ソウル市教育庁が主張する高校選択権拡大も有名無実になるだろう」と批判した。
チョン・ミニョン記者minyoung@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/365803.html 訳J.S