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大統領府, ‘キムチ汁(皮算用)外交’ で国際的恥さらし

原文入力:2009-07-14午後07:14:25
大統領府 “エリクソン, 韓国に15億ドル投資” 発表
エリクソン “具体的投資規模 約束しなかった” 否認

ク・ポングォン記者

大統領府がイ・ミョンバク大統領のヨーロッパ歴訪中に発表したスウェーデン エリクソン社の韓国投資計画をエリクソンが外国言論を通じて否認する事態が起きた。大統領府がイ大統領のヨーロッパ歴訪業績を前面に出すことに汲々としたあげく、確定してもいない外国業者の投資計画を発表したわけだ。

<ファイナンシャル タイムズ>は14日 ‘エリクソン 性急なソウル報道に警告’ という題名の記事でエリクソンが今後5年間に韓国に15億ドルを投資する計画という大統領府発表と関連して「エリクソン会長が去る12日イ・ミョンバク大統領と会った席でそういう投資計画を約束したことはない」として「エリクソン側が韓国政府の発表に当惑している」と報道した。エリクソン コリアのピエルン アールデン社長はこの新聞とのインタビューで「韓国で4世代無線通信技術に投資する意向があるのはその通りだが、具体的投資規模を明らかにするのは時期尚早」として「エリクソンの韓国投資規模は4世代移動通信サービス権割当と市場接近性などの影響を受けることになるだろう」と話した。また他のエリクソン本社関係者は「将来、韓国に対する投資が15億ドルに達するかもしれないが、現段階でそのような数字に執着するのは非常に雲をつかむような(highly speculative)こと」として当惑すると語った。

先立って去る12日、大統領府は報道資料を通じて「ハンス ベストベリーエリクソン会長がスウェーデンを訪問中のイ・ミョンバク大統領とストックホルム市内あるホテルで会い、緑色技術と4世代移動通信分野で韓国に研究開発センターとテストベッドを構築しエリクソン韓国支社の人材を80人から1000人に拡大する計画であることを明らかにした」として「エリクソンによれば今後5年間に韓国に15億ドルを投資すると予想される」と発表した。

しかし、エリクソンコリアがイ大統領とベストベリー会長の面談と関連して、13日発表した報道資料は「広域移動通信など4世代通信技術基盤の緑色生態系分野で相互協力することにした」という言及だけで韓国に投資や雇用規模に対する具体的言及は全くしていない。

これに対して大統領府は14日解明資料を出し「ベストベリー会長が11日チェ・シジュン放送通信委員長に会った時、同席した実務者が‘エリクソンが韓国で1000人規模で雇用を拡大する計画があるので、どの程度の金額になるか’尋ねた時、ベストベリー会長が「市場状況により15億ドルにも20億ドルにもなりうる’ という返事をした」として「大統領府発表はこれに基づきエリクソンの概略的な投資予想規模を指摘したもの」と説明した。大統領府は「12日イ大統領に面談した席で(エリクソン会長の)具体的な投資金額に対する言及はなかった」と認めた。

だがエリクソン側はこういう事前協議さえ否認した。スウェーデンに滞在中のエリクソン コリア関係者は<ハンギョレ>との電話通話で「エリクソンは韓国で雇用1000人,15億ドル投資のような具体的確約をしたことはない」として「しかし韓国政府がどんな方法で発表するのかは概略知っていた」と話した。彼は「韓国政府と具体的計画を議論する時間自体がなかった」として「15億ドルなどの数字は私たちが提示したものではない」と付け加えた。

ク・ポングォン記者starry9@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/365761.html 訳J.S