原文入力:2009-07-13午後07:09:02
双龍車 ハン・サンギュン労組支部長 インタビュー
労使‘人材運用計画案’準備 工場正常化を
公権力投入の前に国家責任を先に話さねば
ホン・ヨンドク記者
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ストライキ54日目をむかえた双龍自動車労組ハン・サンギュン支部長は去る10日と13日、2日にわたりなされた<ハンギョレ>とのインタビューで「家族との断絶,世の中との遮断,人権の遮断など生存権闘争がこのように苦しいとは思わなかったが、労使大妥協を成し遂げるだろう」と心境を吐露した。
-パク・ヨンテ双龍車共同管理人が今日<ハンギョレ>とのインタビューで‘双龍車構造調整 数字には執着しない’と語った。労組はどのように見るか
“会社が本当に数字に関係することではなく労使が共にこの危機を突破しようとするならば常識的に労使が人材運営にともなう計画案を用意し工場を正常化させなければならない。工場内にいるストライキ同志たちも同意する。構造調整の問題ではなくても解決する道はある。人材運営体系でプラスマイナス要因が発生すれば多様な形態の労使対話で解決していくことができる。(パク社長の話は)表面では整理解雇人員らに対する柔軟な立場と見られるが中身がない。パク社長は‘C200新車待機人材を含めた760人を余剰人材’としつつ構造調整の名分としている。ところが現在新車生産ラインは工事中でありこれらは生産に必要な最小人員だ。完全に相反する。工場稼動時、正常未出庫分車両と年末目標台数まで勘案すれば全体人員をすべて投じなければならない状況だ。
-会社側は去る26日労組に最終案を提示し事実上の解雇は100人だけだと明らかにした。なぜこれを拒否したのか
“100人だけということは根拠がない。整理解雇ではないとの根拠は幼い子供が見ても同意することはできない。営業職や分社や協力会社就職斡旋も整理解雇だ。それも必ずするということでなく努力だ。現在、労使間の争点は賃金交渉や単位事業場の個別勤労条件交渉ではない。そのために綱引きと戦術的にカードを持ってするこういう対話戦術は国民を欺瞞するものだ。真心を込めて会社をどうやって生かさなければならないのか飾りのない大妥協が必要だ」
-会社側は工場に残ったストライキ労働長850人余りも重要だが、生き残った3千人余りと20万人余りの下請け業者,販売業者などの生存権が労組の長期ストライキで脅威を受けているという。
“20万人の働き口問題はストライキ開始前から労組の一貫した政策基調だった。金属労組が全国事業場に構造調整対応方針で妥協後退や賃金カットを交渉内容に入れないでくれとしたが、私たちは指針に反して会社に自救案を提出した。勤務形態を変え賃金を25%削減し仕事場を分かち合うことで一緒に生きようと全大韓民国に知らせた。ところが今になって会社側がこれを逆に利用している。更に言えば、多数の利益も重要だが、とんでもなくわけも分からないまま整理解雇という圧迫を受ける労働者らの立場はその数字に埋没させることはできない。これは社会正義に関する問題だ」
-外部勢力の介入が双龍車事態解決をさらに難しくしているという一部指摘もある。警察捜査も始まった。
“民主労総と金属労組は憲法で保障された私たちの上位労組だ。だからその方たちが大量解雇問題を当然自分の問題と感じるのはこの国で常識だ。それを外部勢力云々して、会社はむしろ官製デモや1人示威に色合い論争で導いている。費用も侮れないだろうが理性を取り戻さなければならない。この地域の小学校の子供たちの間ではストライキ労組員をパパに持つ子供たちに‘君たちのパパは赤’という話がためらいなく出てきている。憤りが爆発して死にそうだ。今がどんな時代なのか。今まで双龍車が持ちこたえたのは国民の力だった。私も25年通った。この会社が自分の生き様の全てだった。外部勢力と連動することは全くない。金属労組支部であっても、私たちの意見を中心に置いて進めている。政府が公権力を投じて労組員らを連行し召還するなど、正常労組活動に対して法を拡大解釈して正当な闘争をわい曲するのを止めさせなければならないと見る。国家権力によって正当な労働者らの権利が踏みにじられるならば、この国に民主主義が再び生きられるだろうか」
-パク・ヨンテ管理人は労組が進展案を持ってくれば対話に応じると話した。支部長は最近‘労使大妥協’を要求したが整理解雇撤回を撤回したのか?
“どのみち、この問題は労使間意見を狭めなくては公権力制圧や妥協などの手順で行かざるを得ない。国民の憂慮も大きい。この問題はしかし各論では解決できない。一つ一つ懸案を詰めて行って最後に結論を出す形で解決することができるか。常識が通じるならば争点に対して一括妥結方式が可能だと考える。会社側が最終案に途方もない悩みがにじみ出たことのように言う対話方式は正しくない。私たちがこの問題を解決するために対話に積極的に臨むという趣旨だ。”
-労使大妥協ならば何を妥協するということなのか?
“私たちが最初に主張したように総雇用維持という立場は現在1700人余りの強制希望退職で崩れた。現場と管理職はもちろん非正規職の契約解除がみななされた。会社側は最初に始めた構造調整目標値の80%を達成した。残り20%が残った内のまた80%を会社は更に望んでいる。こういうことが常識が通じる労使間対話を主張する人々ができることなのか。労使は会社を生かすパートナー関係なのに、こういうものは複合的に労組を破壊しようとするところから出てきたものだ。すでに80%を達成した会社側が今更どちらか一方の完敗や完勝を要求するのは全体構成員を一つにまとめる上で役に立たない。皆が双龍車回復の動力になるべきで怨恨の対象になってはいけない。今や非常な局面を迎え人材を再配置しこれにともなう費用問題は労組が抱えることができるということだ。パートナーであれば大妥協も可能だ。”
-具体的に大妥協はどうすれば可能なのか?
“たとえば会社側が先月26日、976人中分社270人,営業職50人案は正規職を非正規職にするということだ。費用問題のために安い非正規職に切り替えるということだが費用に対する問題と人材対応生産性問題があるならばそれは労組で積極的に反映するということだ。勤務形態の変化,賃金額減少こういう苦痛を分けあうことができるということだ。双龍車営業には直販がない。皆ディーラー制だ。自分が車を販売しただけ手当てを受け取るろいうことだ。それは会社が提案しなくても本人の意志によりいくらでも新しい出発をすることができることだ。こういう問題を議論できるということだ。
-労組は継続して苦痛分担を話してきた。しかし2800億ウォン余りの自救案は労組が廃棄を宣言した。それでは労使大妥協のために労組がどのように苦痛分担をするということなのか。
“どうすれば人材運用に対する問題を労使間が共感を持って、この間労-使間、労-労間,管理者と現場職間に単位別に対立したとすれば、これを埋めることが最も重要だと判断する。刀の柄は相変らず会社側が握っていることで、崖に追い詰められた労働者らができるのは苦闘だけだ。ひとまず現事態と関連して明快に会社は労組がストライキを選択しなければならなくさせた強攻ドライブを止めれば、その後問題は春に雪が解けるように溶かすことができるという程度で申し上げる”
-対立を解こうとするなら労使が互いに譲歩しなければならないという指摘だ。双龍がまもなく共倒れになることもありうるという危機のためだ。労組が会社側に要求できる譲歩案は何か.
“前向きの態度を見せなければならない。最終案という形で押し通すことではない。管理人ならば、むしろ政府の仕事場分かち合い政策に対して労使間の十分な共有された立場を持って要求しなければならない。産業銀行にも責任をもって政策資金を支援させ、正常化する時まで支援しろ、私たちも正常化を早くして返すといわなければならない。事実公的資金は投入ではなく投資だ。色々な利益を多く出した事例もある。双龍車も避けて通らない。構造調整は生存の崖っぷちに立つ労働者らを無視して切れということではない。人的資産,人が希望財産だという会社の認識転換が必要な時になった。双龍車は世界各国のスキ間市場に進出することができる。構造調整でなく雇用創出をどのようにすべきか、これが危機の双龍車を回復させるという気持ちで立たなければならない。単純に切る方式は三才の子供でもできる。低級で社会的費用が常識で計りにくいやりかたは直ちにやめなければならない。むしろ企業継続価値を裁判所に再要請をしたが、継続価値の中で最も大切な価値は協力会社と販売生存権が一番先頭にこなければならない。そうした時、国家政策がどこに傍点をつけて行かなければならないか、解決法がそこにある。”
-会社が厳正な法秩序執行を要請した。公権力投入説も出ている。
“公権力投入がなされれば色々予測不能な不祥事を避けにくい。しかしさらに重要なのは、その行為自体が上海資本によって流出した双龍車技術と中国自動車産業全般にわたって利用された不良経営の問題、これに対する政府の責任もまた埋められるということだ。私たち労働者らが公権力に対抗するのは勝てるためだと見ている国民は一人もいないだろう。それにもかかわらず、現場の組合員らが抵抗するのは私たちの技術と資本を食い逃げした上海資本とこれを放棄した政府,産業銀行に対してとてもくやしくて命を賭けて闘争しているのだ。双龍車問題を単純な労使関係過程で見てはいけない理由がここにある。政府の責任と役割が明らかだったのか、誤りがないならば明確に話せ。管理人も誤りがないならば話せ。そうではなく傍観しておいて、今になって労働者らが工場を停めているから一緒に共倒れになるのではないかという現実的問題だけ持ってきて本質を隠すのは国民が許さないだろう。公権力が投入されるならば、先に‘食い逃げ資本’に対する問題、上海資本の犯罪行為を管理できなかった責任を国家が話した後で公権力投入に対する問題を国民に話すことが正しい..
インタビューを終えハン支部長は「双龍車は小さいけれど強いです。苦難の道を解決すれば国民から愛される企業に新たに生まれ変わることができるでしょう。労組は対話を通じて平和的に解決されることを願っている」と強調した。53日目をむかえた双龍車ストライキ事態が良い企業に新たに出発できる産みの苦しみの期間になるかは不透明だが、現在としては労使双方に時間がさほど残っていないという点は明らかに見える。
文・写真 平沢/ホン・ヨンドク記者ydhong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/365570.html 訳J.S