登録 : 2016.01.09 04:59 修正 : 2016.01.09 10:17

検察の素顔が再び露呈

検察「基準に違反する請託ではない」
採用不正の“胴元”は一人も罪を問わず
青年団体、チェ副首相を検察に告発

チェ・ギョンファン副首相 //ハンギョレ新聞社
 チェ・ギョンファン副首相の人事請託疑惑を捜査して来た検察が 6日発表した捜査結果は、権力の実力者を大目に見る決定版として記録されるに値する。 検察はチェ副首相が関連しているという疑惑を裏付ける多くの証言と状況証拠があるにもかかわらず、チェ副首相をたった一度の書面調査だけで「無嫌疑」処理した。「権力の顔色を伺うことはしない」と言っていたキム・スナム検察総長の約束は一体どこに行ったのかと思うほどに、現政権の最高実力者の前で「政治検察」の素顔を露わにしたのだ。

 検察がこの事件と関連して裁判に付した被疑者は、中小企業振興公団(中振公)の元理事長パク・チョルギュ氏と元運営支援室長クォン氏の二人だけだ。 不当に採用された職員が何人もいてこれらの採用を請託した人はそれぞれ違うが、採用不正の“胴元”と言うべき請託者はただの一人も罪を問われていない。 検察は「不正採用を請託した人たちが 『採用基準に違反しない範囲でうまくやってくれ』という趣旨で依頼した。犯罪になるほどのものとは見難い」とむしろ請託者の“弁護”に努めた。

 検察発表をそのまま受け入れるならば、請託者は軽く頼んだのだが中振公理事長と実務者がこれを過度に受け止めて不法行為にまで及んだというわけだ。 発覚すれば懲戒を受けるか失職するかも知れず、刑事処罰まで甘受しなければならないような不法行為を、軽い依頼を受けて行なったという、常識的に納得し難い論理だ。

 検察とマスコミを通して明らかになった請託者はチェ・ギョンファン副首相を含めて国会議員、前職高級官僚など中振公の運営に直接間接に影響を及ぼすことのできる人々だ。「親朴槿恵(パククネ)系実力者」であるチェ副首相の場合、 2013年から国会の産業通商資源委員会委員と企画財政部長官を務めたが、これらの機関は中振公を監査し(国会産業通商資源委員会)、また評価する(企画財政部)。 企画財政部出身で行政試験の 2年後輩であるパク・チョルギュ元理事長を事実上思うままにできる位置だ。 チェ副首相はパク元理事長と二度以上会っているし、このうち一度はパク元理事長に「私が結婚させた人だから、採用してくれ」という話をしたという具体的な証言まで存在する。

 検察の捜査結果は、去年5月に監査院が出した監査報告書から一歩も進んでいない。 およそ 4カ月の間、関連者 39人を相手に 50回の召還調査を行なった結果としては見すぼらしいという評価だ。 検察が明らかにした不正採用対象者 4人は全部監査院報告書に登場しており、これらの成績操作方式や請託経路も大部分監査院報告書に入っているものだ。 甚だしくは、検察は監査院報告書にある「不詳の国会議員の請託を受けた」という内容までその通りに繰り返している。

 この日、なめくじユニオン、青年参与連帯、青年ユニオンなどの青年団体は、刑法上の職権乱用と業務妨害の疑いでチェ副首相をソウル中央地検に告発した。なめくじユニオンのイム・ギョンジ代表は 「青年の働き口を作ると公言していたチェ副首相が、自分の部下の働き口だけ不法に作った。青年たちが社会に対する不信を持ち絶望するように仕向けている」と述べた。

チェ・ヒョンジュン、キム・ギソン記者 haojune@hani.co.kr

韓国語原文入力:2016-01-06 19:56

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/725039.html 訳A.K

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