先ず「本当に申し訳ない」という言葉で始めたい。“hell朝鮮”に生きるこの地の青年たちに。 1971年に生まれた人間の1人として、父の世代に代わって。 69~71年に生まれた私たちの世代は韓国で最も祝福を受けた世代だった。制服自由化の初めての世代であり、88オリンピックムードの中で高等学校に通った。 大学に入った時は“エックス(X)世代”、“オレンジ世代”という言葉が出てきた。 海外研修とバックパック旅行に初めて行った世代であった。豊かさがあふれていた。 大学を卒業する時は大企業から“推薦状”を受け取った。推薦状さえあれば事実上就職だった。 当然正社員だった。
一世代上の“おじいさん世代”が受け取ったプレゼントは“マイホーム”だった。戦争と深刻な貧困の中で開発独裁を辿りながら受け取ったプレゼントだった。
今の“息子世代”にこの地が与えたプレゼントは何かあるだろうか。“ない”。時給5580ウォン(約560円)のアルバイトか、いつ切られるかも知れない非正規労働者の境遇だ。月給200万ウォンを受け取り50万ウォンを家賃として出さなければならない。
率直に言って私たちの世代は「大変でも明るい未来」があった。今の青年世代にはただ「大変な未来」があるだけだ。このような恨が「竹槍の前では皆が平等だ」という息子世代、その青年たちのスローガンに溶け込んでいる。その怒りと絶望を込めて「金持ちと庶民の共通点は何か。すぐに(竹槍)一発で貫通する!」と叫ぶ。それで本当に申し訳ない。 率直に言って「痛いから青春だ」、「激しく努力して克服しなさい」などとのたまう既成世代には私でも殴ってやりたいくらいだ。
ところで、私もこれだけは言わなければならないと思う。先日私たちの町内でみたプラカードのためだ。 「○○区の青年たち、新政治民主連合と一緒にやろう。新政治民主連合○○区青年委員長を迎えます」と記されていた。 その下には「69年以後に生まれた者に限る」となっていた。 その基準によれば新政治連合では私も青年だ。基準を調べてみると、新政治連合もセヌリ党も満45歳以下を青年に分類していた。 ハンギョレ21が今年8月に分析した結果によれば、新政治連合の代議員の平均年齢は58歳だ。党の代議員のうち20~30代の比率は9%程度だ。 それほど青年の現実政治参加度は低い。
もちろん政治は嫌いだ。 自身の権力を守るために手段と方法を選ばない現状を見れば政治を担当している私でさえ遠慮したい。 しかし手段と方法を選ばない理由は何だろうか。 その代価はとても甘くておいしいためだ。
政治家たちの運命を決めるのは有権者だ。 政治家たちは自身に票をくれる有権者のためには“何でも”する。 ところで、世代別投票率はいつも50代以後から急に高まる。 青年たちが政治を敬遠した結果、今後残りが30年もない彼らが、まだ30年も生きていない未来世代の運命を決める。
率直に言って、この地のすべての青年たちがこれほど苦しく大変な理由は政治のせいだけではない。 しかし、その苦しく大変な現実を少しでも変えることができる直接的な道は政治しかない。 カン・ジュンマン全北大教授が「青年よ、政党に攻め込め!」という新しい本を出した。 本当にすばらしい言葉だ。 青年たちよ、政党に攻め込め。そして掌握せよ。 韓国の政治を変えろ。
P.S. そしてセヌリ党も、新政治民主連合も、いわゆる「人材招聘委員会」を廃止して「人材育成委員会」に変えよ。 党にいる人物は育てようとせず外にいる“スター”だけを連れてこようとする政党に、いったいどんな青年が入るだろうか。