原文入力:2009-06-30午後07:03:15
ICC会長候補 選出控え
国内人権悪化 負担感じた模様
“大きく損傷した地位 回復することを願う”
ホン・ソクチェ記者,パク・ジョンシク記者
←30日午前、辞退意思を明らかにしたアン・ギョンファン国家人権委員長が昼頃ソウル,中区の国家人権委事務室を出ている。 パク・ジョンシク記者anaki@hani.co.kr
アン・ギョンファン(61)第4代国家人権委員会委員長が30日委員長職から退いた。
アン委員長はこの日‘申し上げます’という文を出し「任期満了日まで服務することが道理ではあるが来る8月にヨルダンで開かれる‘アジア・太平洋地域国家人権機構フォーラム’(APF)例年総会で‘世界国家人権機構国際調停委員会’(ICC)会長候補国と候補者が選出される事実を勘案し、早期辞退が望ましいと判断した」と明らかにした後、大統領府に辞職願いを出した。2006年10月に就任したアン委員長は10月29日の任期満了日まで4ヶ月を残していた。
アン委員長の表向きの辞退理由は国際調停委会長候補国選出を2ヶ月に控えた状況で、韓国が有力な候補国に選ばれるだけに事実上この席の責任を負うべき後任委員長に‘バトン’を渡すということだ。
だが、人権委内外ではイ・ミョンバク政府になり委員会の‘政治的独立性’が揺れ動き、これによって国際的地位が過去より落ちた状況でアン委員長が会長国候補を引き受けることに懐疑を抱くようになったのではないかという話が出ている。国際調停委の次の会長国はアジアで受けることになっており、8月のアジア太平洋フォーラム総会で韓国が候補国に選出されるならば次の議長国になる可能性が高い。
人権委のある関係者は「国内人権状況が悪化の一途を辿っているのに世界人権機構の会長国候補になるということに負担を感じているようだ」として「政府が(アン委員長の)そのような内心まで読むかは分からないが、いっそ新しい人に準備する時間を与えるのが正しいという判断をしたようだ」と話した。
この問題と関連してアン委員長は‘申し上げます’で「早く後任者が任命され国民と政府の支援の下で、この間大きく損傷した国際社会での地位を回復し国際調停委員会会長国職を担当し人権先進国の面目を一新することになることを切実に望む」と明らかにした。
アン委員長は政府が人権委縮小を最終確定した去る3月にすでに辞退を決心していたが、内部の動揺を収拾した後に辞める側に心を変えたと分かった。アン委員長と近い法曹界のある人物は「アン委員長が2月ほど前に‘遅くとも6月末には辞職する’と言った」として「辞退理由は人権委縮小波動によるもの」と伝えた。
アン委員長の辞表は30日以内にイ大統領が受理可否を決めることになり、後任委員長はイ大統領が指名することになる。後任者が任命されるまではチェ・ギョンスク人権委常任委員が委員長職務を代行する。長官級である人権委の次期委員長としてはキム・イルス高麗大教授(法学・弁護士)とシン・ヘス梨花女子大国際大学院教授(ソ・ギョンソク牧師夫人),イ・ジンガン前大韓弁護士協会長,キム・ジンホン牧師(ニューライト全国連合常任顧問)等が議論されていると知られた。
ホン・ソクチェ記者forchis@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/363181.html 訳J.S