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4大河川事業後‘洛東江 水質悪化’憂慮

原文入力:2009-07-01午前06:44:40
昨年測定値に比べ 12ヶ所中 7ヶ所 悪化し
政府, 2006年と比較して“全て改善される”

キム・ジョンス記者

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環境科学院2012年水質予測結果

4大河川再生事業を行えば洛東江の相当区間の水質が事業施行以前より悪くなるという環境部国立環境科学院の水質予測結果が出た。これは政府が4大河川事業の核心名分として前面に掲げる‘水質改善’が虚構であることを示すものであり注目される。

国会環境労働委員会に属するホン・ヒドク民主労働党,キム・サンヒ民主党議員は30日、国土海洋部釜山地方国土管理庁が作成した‘洛東江水路(上流)河川整備基本計画 事前環境性検討補完報告書’を公開した。この報告書には国立環境科学院が去る5月に堰・ダムなどの施設,河床浚渫にともなう河床・流量変化,周辺汚染源,水質改善対策などの資料を3次元水利・水質モデルに入力して分析した洛東江22ヶ中圏域中12ヶ中圏域の2012年水質予測結果を含んでいる。2012年は4大河川事業が完了する時点だ。国立環境科学院はすでに‘2等級’水質目標を達成している10ヶ地点は水質予測から除外した。

国立環境科学院のこの予測結果によれば12ヶ地点の2012年生物化学的酸素要求量(BOD)と総燐(T-P)の予想数値は2006年に比べ全て改善されることが明らかになった。

だが2012年水質予測分を環境部水環境情報システムの最近(2007・2008年)年平均水質測定資料と比較してみると、12ヶ地点の内で水質が改善される所は半分だけだった。2007年と比べれば生物化学的酸素要求量は安東ダム下流の慶北,醴泉-1地点が0.9ppmから1.1ppmに悪くなるなど6ヶ地点でむしろ悪化した。2008年と比較すると総燐は慶北尚州の尚州2地点が0.021ppmから0.049ppmに悪くなるなど半分を越える7ヶ地点で悪化すると予測された。(表参照)

2006年を比較時点に捉えたことに対して、環境科学院関係者は「モデリングに投じる汚染源調査資料が2006年になされたものが最新資料なので2006年を比較年度とした」と話した。

環境科学院の水質予測は環境部が2012年まで4大河川に計6兆ウォンを投じて水質汚染改善事業を早期施行し、これと別に5000億ウォンを投じて下・廃水終末処理場放流水水質基準を現在より地域別で最高40倍も強化する特別対策を施行することまで考慮されなされたものだ。それでも洛東江の水質予測地点の半分以上で水質がむしろ悪化したり停滞状態を示すことが明らかになったのは、堰び設置にともなう水の停滞の悪影響がはるかに深刻だということを示しているものと見られる。

パク・ジンソプ‘運河白紙化国民行動’共同執行委員長は「政府はこれ以上、水質改善を4大河川事業の名分として掲げず世論を受け入れ4大河川事業放棄を宣言しなければならない」と話した。 キム・ジョンス記者jsk21@hani.co.kr

原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/363305.html 訳J.S