20日午後、大法院(最高裁)で韓明淑(ハン・ミョンスク)議員に確定判決が下された直後、ソウル中央地検公判2部(部長チョン・ジンギ)は韓議員に対し21日にソウル中央地検、またはソウル拘置所に出頭せよと通知した。 身辺整理に僅か一日を与えたわけだが、他の政治家たちの先例に照らしてみれば刑を迅速執行する意志を示したものだ。
通常、韓議員のように下級審で懲役刑を宣告されても不拘束状態で裁判を受け、上告審で刑が確定された場合には判決から1~4日後に収監手続きを踏むことになる。 刑の執行は検察が被告人を召還し収監する方式で行われるが、通常は召還日を決める過程で当事者は身辺整理をする時間を要請し、検察もこれを配慮して受け入れてきた。
韓議員側は「検察が21日午後2時に出頭しろと要求してきた。高齢でもあり週末まで病院の日程が決まっている状態だ。 身辺整理もしなければならず、21日午前中に弁護人と検察が協議して日程を決めるだろう」と明らかにした。
検察は韓議員が出頭すれば、拘置所を経て刑務所に収監する予定だ。韓議員は1・2審で拘束されたことがないため、今後懲役2年に服することになる。
2007年の大統領選挙時、李明博(イ・ミョンバク)候補がBBK株価操作事件などに関与したという内容の虚偽事実を流布した疑い(公職選挙法違反など)で起訴され大法院で懲役1年が確定したチョン・ボンジュ元ヨルリンウリ党議員は、2011年12月22日に大法院判決が下され4日後に洪城(ホンソン)刑務所に拘束収監された。 大邱(テグ)ユニバーシアード大会と関連して広告業者からわいろを受け取った疑いで起訴されたペ・キソン元ヨルリンウリ党議員も2009年2月26日に大法院で懲役3年6カ月が確定した4日後に仁川地検富川(プチョン)支庁に出頭し、仁川拘置所を経て議政府(ウィジョンブ)刑務所に収監された。